アジア株 上海株は冴えない、一時急落する場面も 支援策サプライズなければ再び急落の恐れ
アジア株 上海株は冴えない、一時急落する場面も 支援策サプライズなければ再び急落の恐れ
東京時間11:06現在
香港ハンセン指数 16374.38(+237.51 +1.47%)
中国上海総合指数 2793.71(+4.23 +0.15%)
台湾加権指数 18096.07(14日まで休場)
韓国総合株価指数 2618.50(+42.30 +1.64%)
豪ASX200指数 7640.70(+59.12 +0.78%)
アジア株は総じて上昇。
中国習近平国家主席が金融規制当局と中国株式市場について協議するもよう、当局の株価下支え策強化の思惑が広がっている。ただ、マーケットが驚くような強力な景気支援策でない限り失望感が広がり、株価は再び急落する恐れがある。1月半ばの41兆円規模の大規模な相場下支え策による上昇は数日しか続かなかった。今週初めには5年ぶり安値をつけた。
当局がいくら株価下支えに本気を出したところで実体経済に対する支援策がなければ投資家心理は改善しない。ゼロコロナ政策が終了した後も消費者は節約志向を高めており、長引く不動産不況を懸念して「投資から貯蓄」へと変化。また、本土の投資家は「投資から逃避」で資金を日本市場に移しており中国市場にはなかなか戻って来ない。
香港株は大幅続伸。医療品や消費者サービス、不動産など幅広い銘柄が上昇している。美団やJDドットコム、ネットイース、アリババ、テンセントホールディングスなどハイテク関連も上昇。中国最大の半導体メーカーのSMICは4.2%安と急落、四半期決算で純利益が前年同期比55%減となったことが嫌気されている。
上海株は前日比変わらずで取引を開始後、一時急落するなど値動きが荒い。当局の株価下支えの思惑で買いが入るものの、春節大型連休を前にポジションを持ちたくない投資家は売っており株価は前営業日終値を挟んでもみ合っている。医療品やハイテク、消費財関連は上昇。一方、銀行や保険など金融株は総じて下落している。
豪州石油会社大手ウッドサイドエナジーとサントスは7日、約570億ドル相当の巨大エネルギー企業誕生の可能性があった合併を巡る協議を打ち切った。ウッドサイドとサントスはおよそ2カ月に渡り協議してきたが成立には至らなかった。豪州市場でウッドサイドは1.3%高、一方のサントスは6%急落している。
執筆者 : MINKABU PRESS
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