東京株式(大引け)=続伸、米政府機関の閉鎖終結支えにTOPIXは連日最高値
13日の東京株式市場では米国の政府機関の閉鎖終結が決まり、投資家のリスク許容度が高まるなか、相対的に出遅れ感のある好業績銘柄を中心に物色され、日経平均株価は安寄り後に切り返しプラス圏を維持。TOPIXは連日で最高値を更新した。
大引けの日経平均株価は前営業日比218円52銭高の5万1281円83銭と続伸。プライム市場の売買高概算は24億6649万株、売買代金概算は6兆2524億円。値上がり銘柄数は952、対して値下がり銘柄数は604、変わらずは56銘柄だった。
米下院が「つなぎ予算案」を可決し、過去最長期間となる米政府機関の閉鎖が終結することとなった。米経済を巡る不透明感が後退するとの見方から、可決前の前日の米国市場でNYダウは4連騰で過去最高値を更新した。東京市場では値がさハイテク株の一角が売られ、日経平均は安く始まったものの、時間外取引での米株価指数先物の上昇に加え、ドル円相場が一時1ドル=155円台に乗せるなど円安基調を示し、全体相場の支援材料となった。日経平均の上げ幅は一時270円を超えた。半導体関連やデータセンター需要の恩恵を受けると期待される電線株が堅調に推移。銀行株や建設株も引き続き物色され、バリュー株の選好姿勢が継続した。決算発表を受けた個別物色が活発化するなかにあって、東証グロース市場250指数は反落した。
個別では、アドバンテスト<6857>が買われ、三井E&S<7003>が頑強。古河電気工業<5801>が値を飛ばし、東京電力ホールディングス<9501>や東京ガス<9531>が株価水準を切り上げたほか、すかいらーくホールディングス<3197>や日本製鋼所<5631>が値を上げ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や第一生命ホールディングス<8750>が堅調。いすゞ自動車<7202>や住友ゴム工業<5110>、シチズン時計<7762>が急伸し、エムスリー<2413>とデクセリアルズ<4980>がストップ高となった。
半面、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が続落し、JX金属<5016>やKOKUSAI ELECTRIC<6525>、任天堂<7974>が軟調推移。NTT<9432>が売られ、テルモ<4543>が下値を探り、ファーストリテイリング<9983>やMonotaRO<3064>が冴えない展開。ブイ・テクノロジー<7717>やLIFULL<2120>、ぴあ<4337>が大幅安となり、ニッパツ<5991>はストップ安となった。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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