ドル円、148円台後半の売り圧力を突破できず ドルの上昇余地は大きいとの指摘も=NY為替
NY時間の終盤に入って、為替市場はドル高の動きが一服しており、ドル円も伸び悩む展開が見られている。この日発表の1月調査分のISM非製造業景気指数がインフレ低下期待に程遠い内容となったことで、先週からのドル高はさらに勢いを増した。ただ、ドル円の上げは比較的緩やかに留まっている。ユーロ円やポンド円とった対クロスでの円高の動きが強まており、ドル高・円高に挟まれていたようだ。
ドル円は上値追いの流れに復帰しそうな気配が出ているが、148円台後半に強い売り圧力も観測されている。それを突破できれば、再び150円を試しそうな状況ではあるが、きょうは上値を拒まれていようだ。
ただ、ドルは過去10週余りの最高値を付けたが、利下げ見通しの変化によるドルの上昇余地は大きいとの指摘も出ている。ドルの再上昇はまだ始まったばかりだという。ドルの価値と年内に見込まれる利下げ回数の相関は現時点で0.37。数週間前には0.92で、この相関は強まる余地があると述べている。パウエルFRB議長が早期利下げに否定的な見解を示したことや、この日発表のISM非製造業指数にも過熱感が見られるなど、市場には利下げ見通しの修正を迫る圧力がかかっているという。
USD/JPY 148.64 EUR/USD 1.0745 GBP/USD 1.2539
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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