年明けもドル買いが優勢、米債利回り上昇 ドル円は141円台後半=ロンドン為替概況
年明けもドル買いが優勢、米債利回り上昇 ドル円は141円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが優勢。昨年末から米債利回りの上昇とともに、為替市場ではドル安調整的な動きがみられている。年明けもその動きが継続。ドル円は東京不在のアジア朝方につけた140.82近辺を安値にロンドン市場では141.77近辺まで高値を伸ばした、米10年債利回りが一時3.95%付近と昨年末から一段と上昇したことがドル高圧力となっている。加えて、1日に発生した令和6年能登半島地震が日銀による早期マイナス金利解除を困難にする可能性が指摘された。ユーロドルは1.1050付近が重くなり、ロンドン時間には一時1.10台割れまで下落。仏独ユーロ圏の一連の製造業PMI確報値が上方改定されたが、米債利回り上昇とともにドル買いに押された格好。ポンドドルは買いが先行して1.2760近辺まで買われたあとは英製造業PMI確報値が下方改定されたこともあって、反落。安値を1.2670付近へと広げている。クロス円はアジア時間に買われたが、ロンドン時間には売り戻されている。ユーロ円は156.30台から155円台後半へと反落、ポンド円は180.65近辺を高値に、179.50台へと反落。欧州株は序盤は堅調も、足元では米株先物とともに上値が重くなってきている。
ドル円は141円台後半での取引。アジア早朝につけた140.82近辺を安値に、その後は買いが優勢になっている。昨日の能登半島での大地震を受けて市場には早期の日銀マイナス金利解除は困難との見方が広がっている。加えて、米債利回りが昨年末から一段と上昇したこともドル円の買いを誘った。足元では高値を141.77近辺に伸ばしている。
ユーロドルは1.10付近での取引。アジア早朝につけた1.1054近辺を高値にロンドン朝方には1.10台前半に軟化。やや揉み合ったあと、1.0997近辺まで安値を広げている。ユーロ円はドル円とともに上昇。アジア朝方の155.45近辺を安値に、ロンドン序盤には一時156.34近辺に高値を伸ばした。足元では155円台後半へと押し戻されている。対ポンドでは売りが先行も、その後は買い戻されており、方向性は希薄。
ポンドドルは1.26台後半での取引。ロンドン序盤に1.2760近辺まで買われたあとは、英PMIの下方改定をきっかけに反落。足元では1.2670付近に安値を広げている。ポンド円はアジア早朝の179.25近辺を安値に買われ、ロンドン序盤には高値を180.65近辺に更新した。その後は再び179円台半ばへと反落している。ユーロポンドは0.8645近辺から0.8680近辺で下に往って来いと、方向性に欠ける振幅。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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