ドル円、米雇用統計を受けて一時145円台回復も維持できず 円買い圧力が重しに=NY為替序盤
きょうの為替市場は前日の円急伸が一服しており、一時145円台を回復する場面も見られた。先ほど発表の米雇用統計が予想を上回ったことでドル買いが強まり、ドル円は一時145円台を回復する場面が見られた。
非農業部門雇用者数(NFP)は19.9万人の増加となった。ストライキ中の自動車労働者の復帰が3万人貢献している。特に予想外だったのが、労働参加率が上昇したにもかかわらず、失業率が3.7%に2ポイント低下したこと。前回は3.9%だったが、4%台に悪化するか注目されていた。平均時給も前月比で0.4%の上昇となった。本日の数字からは労働市場の減速は確認できず、市場が期待している来年のFRBの積極利下げへの期待は正当化できない。
短期金融市場では米利下げ期待が後退している。翌日物金利スワップ市場(OIS)では前日まで、3月利下げの確率を56%と見ていたが、米雇用統計を通過して48%と50%を下回っている。
ただ、ドル円は前日の急落で上値へのモメンタムを失っているようで、上値での戻り待ちの売りも多く観測され、145円台を維持できていない。円買い圧力が重しになっているようだ。
今週は日銀への思惑が高まった。氷見野副総裁の発言と前日の植田総裁の参議院財政金融委員会での説明が、市場の早期緩和解除への期待を一気に高めている。植田総裁は今後の金融政策の運営について、「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになると思っている」と述べていた。
「チャレンジング」という英語を海外経験が豊富な総裁がどのような認識で使ったのか、もしくは、市場が受け取ったのかは不明だが、短期金融市場では4月のマイナス金利解除でなお織り込み続けている。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は145円に観測されている。
8日(金)
145.00 (12.0億ドル)
11日(月)
146.00 (8.5億ドル)
147.00 (12.5億ドル)
USD/JPY 144.59
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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