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米求人件数が予想以上の減少もドル円は147円台での推移=NY為替概況

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米求人件数が予想以上の減少もドル円は147円台での推移=NY為替概況

 きょうのNY為替市場でドル円は147円台での値動きとなった。この日の米求人件数が予想以上の減少を示したことからドル円は売りが強まり、146.60円付近まで急速に下落した。しかし、下値での押し買いも出ているようで直ぐに147円台に戻す展開となった。一方、再度150円を目指そうという気配もない。本日は米国債利回りが低下していることもあり、上値では戻り待ちの売りも控えている模様。

 12月に入ってドル売りが一服しているが、市場では来年の利下げ期待が高まっており、短期金融市場では来年末までに5回の利下げを織り込む動きが出ている。来年末時点で政策金利は4.00-4.25%まで低下すると見込んでいる状況。これを正当化するには景気後退が必要との指摘も出ている。先週のパウエルFRB議長の講演を始め、FOMC委員は利下げ期待は時期尚早と否定している中で、さすがにやり過ぎとの声が出てもおかしくはない。

 ただ一方、ドルは11月に3%下落し、値ごろ感も出ているものの、持続的な上昇は難しいとの声も出ている。テクニカル、ファンダメンタルズ、そして季節的な要因がハードルとなり、また、12月は過去6年連続で下落しているという。市場の利下げ期待は行き過ぎとの見方が多くなっているようだが、少なくとも追加利上げ期待は完全に後退している。

 ユーロドルは1.07ドル台に下落。きょうの下げで、本日1.0820ドル付近に来ている200日線を下回っており、明日以降の動きが注目される。100日線が1.0775ドル付近、フィボナッチ50%戻しの水準が1.0735ドル付近に来ている。

 市場はECBの利下げ期待を膨らませているが、ECBはその期待を否定しているようだ。きょうはECB理事のブイチッチ・クロアチア中銀総裁の発言が伝わっていたが、「ECBの現在の予想が2024年と25年も正しいと証明されれば、利下げがあるのは間違いない」と述べた。ただ、その議論は「時期尚早」と釘を刺している。

 ユーロ圏のインフレが予想以上に鈍化し、市場は4月の利下げを完全に織り込んでいるほか、3月の利下げ開始の可能性も織り込んでいる。ただ、利上げサイクルは終了したと思われるが、ECBは利下げについては慎重に見ているようだ。

 ポンドドルも戻り売りが優勢となり、1.26ドルを割り込む動きが見られている。ここ数日1.26ドルは強いサポートとなっていただけに完全にブレイクしてくるか注目される。

 来週は英中銀も金融政策委員会(MPC)が行われるが、エコノミストからは、英中銀は長期に渡る高金利の可能性を改めて強調してくるとの見方を示している。政策金利は据え置きが確実視されるが、委員の投票行動は前回3名いた利上げ主張が、今回もそのまま維持されると見込んでいるようだ。利下げは時期尚早とのメッセージも維持される見通しだという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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