アジア株 中国は10月にデフレ逆戻り 今年も「独身の日」売上は期待外れか 消費者の節約志向浸透
アジア株 中国は10月にデフレ逆戻り 今年も「独身の日」売上は期待外れか 消費者の節約志向浸透
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 17513.09(-55.37 -0.32%)
中国上海総合指数 3054.68(+2.31 +0.08%)
台湾加権指数 16718.18(-22.65 -0.14%)
韓国総合株価指数 2428.90(+7.28 +0.30%)
豪ASX200指数 7013.60(+18.16 +0.26%)
インドSENSEX30種 65001.74(+26.13 +0.04%)
アジア株はまちまち。上海株は前営業日終値付近で推移、香港株は軟調。
中国10月の物価統計は弱い内容だったが予想とほぼ一致、想定内との見方から株価への影響は限定的。当局がさらに景気支援策を講じるのではないかとの期待感が広がっている一方で、今年も「独身の日」売上高は期待外れに終わるのではないかとの見方も広がっている。昨年は大手通販サイトが異例の公表見送り、取引高は「昨年並み」とだけ発表したことで、よほど弱い数字だったのではないかとの憶測が流れていた。
今週末11日の中国「独身の日」に向けたセールが先月半ばに始まったが、先行きはあまりよくないもよう。
調査によると、長引く不動産不況や若者の失業率悪化などで消費者心理は悪化したまま。今年も食品など生活に必要なものだけを購入し高級品は控える傾向が強く、消費者の節約志向が浸透している。
きょう発表された中国10月の消費者物価指数は前年比-0.2%とデフレに逆戻り、生産者物価指数は13カ月連続でマイナスとなった。10月は製造業PMIに中小企業を対象とした財新の製造業PMIが好不況の分かれ目である50を割り込み、先日発表された貿易統計では輸出が予想以上に減少ペースが加速したこともあり、中国の景気先行きに対する不安は高まるいっぽうだ。
上海市場では中国石油化工や中国石油天然気などエネルギー関連が総じて上昇している。一方で、医療品や消費者サービス、生活必需品関連は軒並み下落している。
執筆者 : MINKABU PRESS
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