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米国債利回り上昇とドル買いが強まる中、ドル円も149円に迫る=NY為替概況

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米国債利回り上昇とドル買いが強まる中、ドル円も149円に迫る=NY為替概況

 きょうのNY為替市場はドル買いが強まる中で、ドル円も149円に迫る動きを見せた。昨年10月以来の高値水準。上値では期末絡みの売りも観測されていたが、下値での買い意欲は依然として強く、ドル円は150円を視野に入れた動きを続けている。

 本日も米国債利回りが上昇し、ドル円をサポート。10年債利回りは2007年10月以来、30年債は2011年4月以来の高水準に上昇。先週のFOMCでFRBは、年内の追加利上げの可能性に含みを残したほか、引き締めの長期化の可能性も示唆し、「より高く、より長く」というFRBの姿勢を改めて強調する内容となった。

 ドル円は介入警戒感が高まりそうな水準に入ってきたが、まだ、緩やかな上昇軌道で推移しており、決してボラティリティは高まってはいないほか、ユーロ円やポンド円などのクロス円では円高の動きが見られている。日本の財務省のスタンスはあくまで過度な値動きには適切に対応ということになっており、あっても口先介入に留まる可能性もありそうだ。

 ユーロドルは1.05ドル台に下落し、3月以来の安値水準を更新。心理的節目の1.05ドルを試すか注目の展開が見られているが、次第に過熱感も高まっている。過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは売られ過ぎの水準である30を下回ってきている。

 本日はラガルドECB総裁の議会証言が伝わっていたが、景気が厳しい中でもインフレ抑制に必要な限り、金利を高水準で維持すると改めて強調していた。必要な限り景気抑制的な水準に設定するようにすると表明した。ただ、金利据え置き期間に具体的には踏み込まず、「長いレースだ」と述べるに留めている。

 短期金融市場では来年4-6月期の利下げを織り込む動きが出ている。しかし、ECBは、足元のインフレがなお高水準で推移していることから、現段階で市場が将来の利下げ期待を強めることは避けたいようだ。

 きょうもポンドドルは下値模索が続き、3月以来の1.21ドル台に一時下落する場面が見られた。先週の英中銀金融政策委員会(MPC)では金利が据え置かれた。市場には若干の驚きもあったが、英消費者物価指数(CPI)が利上げを踏み留まらせた模様。

 ただし、委員の投票行動は5対4と僅差での決定で、追加利上げの可能性が完全に消えたわけはない。短期金融市場でも、もう1回の追加利上げの可能性を60%程度で織り込んでいる状況。

 しかし、当初のタカ派な見方は一気に後退しており、それが現在のポンド安に反映されている模様。市場では1カ月以内に1.20ドルに到達する確率を40%程度で見ているようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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