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ドル円は147円台で上下動 米指標はインフレの粘着性示すもFRBへの見方変えず=NY為替概況

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ドル円は147円台で上下動 米指標はインフレの粘着性示すもFRBへの見方変えず=NY為替概況

 きょうのNY為替市場でドル円は147円台で上下動した。この日の米生産者物価指数(PPI)や米小売売上高は予想以上に強い内容となったものの、エネルギー価格の上昇がその大部分を占め、他の分野ではインフレの落ち着きも示唆されていた。

 ドル円は発表直後こそ買いが強まったものの、動きが一巡すると今度は戻り売りが強まる展開が見られた。一時147円割れを試す動きも見られたものの、147円に接近すると押し目買いも出るようだ。21日線の上はしっかりと堅持され、今年に入ってからの上昇トレンドは維持されている。

 前日の米消費者物価指数(CPI)、本日の米生産者物価指数(PPI)、小売売上高と重要指標の発表を終え、いずれもインフレの粘着性が示された。しかし、市場はこの先のFRBへの見方を変えていない。来週のFOMCは据え置きを確実視しているほか、年内あと1回の追加利上げの有無は見方が五分五分となっている状況。短期金融市場では年内あと1回の利上げを45%程度で織り込んでいる。

 ユーロドルは戻り売りが強まり、一時1.06ドル台前半まで下落し、5月末に付けた年初来安値に並んだ。この日のECB理事会は市場が開始前までに急速に利上げ期待を上げていたが、その通りの結果となった。ECBは0.25%ポイントの利上げを実施し、中銀預金金利を4.00%に引き上げている。

 ただ、ユーロは逆にネガティブな反応を見せた。同時発表になった成長見通しを23年から25年まで、すべて下方修正したことで、ECBは景気に軸足を移し始めたのではとの雰囲気が市場に広まった。ラガルド総裁は「ピークに達したかは言えない」と述べ、利上げサイクルの終了には言及しなかったものの、市場では、利上げは今回が最後で、ECBは今後、金利を高水準で維持する方向にかじを切ったと見られている。

 ポンドドルも下げ幅を拡大し、一時1.24ドルちょうど付近まで下落。きょうのECB理事会を受けてユーロに売りが強まっており、ポンドは対ドルで連れ安している。ECBに感化されて英中銀も予想よりも早く利上げ終了を打ち出すのではとの観測も出ているようだ。

 そのような中で大手投資会社は、ポンドには今後上昇の余地がほとんどなく、ポンド売り・ユーロ買いを提唱している。短期的にも長期的にもポンド上昇を見込むのは難しいという。IMFの予測ではユーロ圏の景気は年内に後退するが、2024年には改善するという。ユーロは戦術的にも売られ過ぎているようにも見えると述べている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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