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ドル円は147円台で推移 米CPIに方向感を出せず=NY為替概況

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ドル円は147円台で推移 米CPIに方向感を出せず=NY為替概況

 きょうのNY為替市場は小動きに終始した中で、ドル円は147円台での推移が続いた。朝方に注目の米消費者物価指数(CPI)が発表になったが、コア指数の前月比が予想を上回り、為替市場はドル買いの反応を見せた。ドル円も147.75円付近まで上昇する場面が見られた。しかし、直ぐに戻しており、反応は限定的となっている。

 本日の米CPIはFRBの追加利上げの可能性を残す結果となった。食品とエネルギーを除いたコア指数は前月で0.3%上昇し、2月以来の加速となっている。また、食品とエネルギーを含んだ総合指数は前月比0.6%上昇と、過去1年以上で最も高い伸びとなったが、エネルギー価格の上昇が反映された。総合指数の上昇分の半分以上はガソリン価格の上昇だった。また、パウエル議長が注目しているスーパーコア(住居費を除くサービス業)も計算値で前月比0.4%の上昇となった。

 全体的には予想よりも高めの内容で、短期金融市場でのFRBの利上げ期待は、来週のFOMCの据え置き観測に変化はないものの、11月の追加利上げ期待を若干上昇させていたが、市場の想定内でもあり、無難な通過といった雰囲気で、ドル円も落ち着いた動きを見せている。

 ユーロドルは1.07ドル台での推移が続いた。きょうは米消費者物価指数(CPI)が発表になっていたが、まちまちな内容に、市場でも方向感を出せていない。ユーロドルも米CPI発表後に上下動したものの、基本的には1.07ドル台での上下動に終始しているといったところ。

 そのような中で、市場の関心は明日のECB理事会に移っている。ここに来て一気に利上げ期待が強まっているようだ。一部報道で「ECBが2024年のユーロ圏のインフレ率が3%超に高止まりと予想する」と伝わったが利上げ期待を高めた模様。短期金融市場では0.25%ポイントの利上げの確率を65%程度まで高めている。前日は50%程度、その前は40%弱だった。

 ただ、市場でもECB内でも、今回の理事会の方向感が定まっておらず、情勢は混とんとしている。タカ派とハト派の双方に説得力のある主張がある。タカ派は、追加利上げなしにインフレが目標の2%まで低下すると期待するのは非現実的だと主張。中銀預金金利はまだ3.75%で、追加利上げの余地はまだある。

 一方、ハト派からは、インフレは正しい方向に進んでおり、利上げを一時停止することで、利上げ効果を監視する時間を与えることができるとの反論が出ている。足元のユーロ圏経済は低迷しており、ドイツは景気後退に陥ると予想されている。ECBが利上げを続ければ、経済状況を悪化させるだけで、ラガルド総裁は批判にさらされるかもしれない。

 ポンドドルは一旦1.24ドル台前半まで下落していたが、NY時間にかけて、一時1.25ドルちょうど付近まで買い戻されている。200日線が1.2430ドル付近に来ているが、その水準はひとまずサポートされた格好となっている。

 本日は7月の月次英GDPが発表され、予想以上のマイナスとなった。ストライキや悪天候が経済活動に予想以上の打撃を与え、リセッション(景気後退)懸念が再燃している。前日の英雇用統計も労働市場の緩みを示し、本日の月次GDPと合わせて、英中銀の利上げ期待を後退させる内容ではあるが、英インフレの水準はなお高く、英中銀が安心できる水準にはなっていない。

 本日の月次GDPで利上げの行方がさらに不透明になっており、英中銀の次の一手はさらに宙に浮いたようだ。

*米消費者物価指数(8月)21:30
結果 0.6%
予想 0.4% 前回 0.2%(前月比)
結果 3.7%
予想 3.6% 前回 3.2%(前年比)
結果 0.3%
予想 0.1% 前回 0.2%(コア・前月比)
結果 4.3%
予想 4.3% 前回 4.7%(コア・前年比)

英月次GDP(7月)15:00
結果 -0.5%
予想 -0.3% 前回 0.5%(前月比)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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