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米雇用統計で一旦ドル売りも急速に切り返す 米国債利回り上昇でドル円は146円台へ=NY為替概況

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米雇用統計で一旦ドル売りも急速に切り返す 米国債利回り上昇でドル円は146円台へ=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、この日発表の米雇用統計を受けて一旦ドル売りが強まったものの、売りが一巡するとドル買いが強まる展開となった。米雇用統計を受けて米国債利回りが低下したが、切り返したことで、ドル買いが復活しているようだ。ドル円は米雇用統計発表後に一旦144円台半ばまで下落したものの、146円台に急速に切り返す展開が見られている。

 原油が85ドル台に上昇していることや、ISM製造業景気指数が50を下回る縮小圏ながら、6カ月ぶりの高水準に上昇したこと、そのほか、メスター・クリーブランド連銀総裁のタカ派姿勢を維持する発言なども材料視されている模様。

 ただ、この日の米雇用統計を受けてFRBの追加利上げ期待は後退している。失業率が3.8%と予想以上に悪化したほか、非農業部門雇用者数(NFP)が18.7万人増と予想を上回ったものの、前回分が大幅に下方修正されていたこと、そして、注目の平均時給も前年比4.3%の上昇と予想通りではあったものの、前月比が0.2%の上昇に鈍化しており、賃金上昇の一服感を示す内容となった。

 年内の追加利上げ期待が無くなったとまでは考えづらいが、少なくとも9月FOMCでの利上げはほぼ確実に見送られそうな数字ではある。短期金融市場でも年内の利上げ期待が後退しており、あと1回の確率を40%程度で織り込む動きが見られている。

 ユーロドルは1.07ドル台に下落。本日の200日線が1.0815ドル付近に来ており、その水準を再び下回る動きとなっている。一部からは、ユーロ圏の景気停滞への懸念がユーロを圧迫するとの指摘が出ている。ユーロにとって重要なのは、今後1-2四半期ではなく、長期の成長見通しだという。パンデミック後のユーロ圏の景気回復は米国のそれよりも平坦で、平均成長率に持続的な打撃を受けた可能性があるという。それが現在のユーロの重しになっている面も否めないとしている。

 そのような中で、ユーロドルは引き続き圧力を受ける可能性があるという。9月のECB理事会での利上げ期待が短期的にユーロを下支えする可能性はあるものの、ECBの利上げもすでにピークに接近していると考えられており、ユーロドルの戦術的な上昇は逆に戦略的な売りの機会と捉えたほうが良いとも指摘している。

 ポンドドルも戻り売りが強まっている。1.25ドル台に再び下落しており、チャートは21日線と100日線に上値を拒まれた格好となっている。再び下値模索のモードに復帰しそうな気配も出ているが、目先は1.25ドルちょうどの水準をブレイクし、200日線が控える1.24ドル台前半の水準を試しに行くか注目される。

 今週はブロードベント英中銀副総裁やピル英中銀チーフエコノミストらの発言が伝わっていたが、コアインフレを2%目標に引き下げるためには、政策が十分制限的な状態を長期間維持する必要があると警告していた。

 ただ、市場はポンド高の反応をさほど見せていない。金利上昇が住宅セクターや製造業の活動に重大な影響を及ぼしおり、英経済は景気後退を回避できないのではないかとの不安が高まってきている。人手不足と高い賃金上昇により、コアインフレがなお史上最高水準付近で推移しており、英経済の見通しは悪化している。

 一方、英中銀は9月の再利上げに向けて準備を進めており、市場でも0.25%ポイントの利上げが高い確率で織り込まれている。その場合、政策金利は5.50%まで上昇することになる。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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