ボーイングが下落 サプライヤーが737型機の一部モデルの品質問題を認める=米国株個別
ボーイング<BA>が下落。同社のサプライヤーであるスピリット・エアロシステムズ<SPR>が、737型機の一部モデルに品質問題があることを認めた。
スピリットは「製造した737型機の一部の機種で、後部圧力隔壁のファスナー穴が細長くなっているという品質上の問題があることを認識している」と述べた。
一方、ボーイングは「この問題に関連した飛行の安全性に関する直接的な懸念はないと判断しており、就航中の機体は運航を継続することができる」としている。
この問題がスピリットからボーイングへの737型機の納入に影響を与えるかどうか、そして、ボーイングから航空会社への737型機の納入に影響を与えるかが気掛かりとなっている。
それについてスピリットは「現段階でわかっていることに基づけば、この問題に関連した今年の納入に重大な影響はないと考えている」と述べた。
ただ、一部報道では「ボーイングはこの不具合により当面の納入が遅れ、年間納入目標を下回る可能性がある」と伝えていた。
【企業概要】
カンザス州ウィチタに本社を置く、機体システムセグメント、推進システムセグメントとウイングシステムセグメントがある。子会社を通じ、民間・軍用機の航空機構造の設計・製造を手掛ける米航空機部品メーカー。
(NY時間09:42)
ボーイング<BA> 219.76(-8.82 -3.86%)
スピリット・エアロ<SPR> 20.20(-2.77 -12.06%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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