ポンド買い優勢、英消費者物価指数が予想上回る ポンド円とともにドル円は145円台後半へ=ロンドン為替概況
ポンド買い優勢、英消費者物価指数が予想上回る ポンド円とともにドル円は145円台後半へ=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ポンド買いが優勢。日本時間午後3時に発表された英消費者物価指数が前年比+6.8%と前回+7.9%から伸び鈍化も、市場予想+6.7%を上回ったことに反応した。コア前年比も+6.9%と市場予想+6.8%を上回った。前日の英賃金上昇加速とともに英中銀の追加利上げ観測を裏付ける結果内容となっている。ポンドドルは1.27付近から1.2760台へ、ポンド円は184.60台から185.80付近へと上昇。この動きとともに円売りやドル売りが波及し、ドル円は145.30付近から145.60台へと上昇。ユーロ円は158.70付近から159.10付近へ上昇。ユーロドルは1.09台前半で1.0935近辺までじり高となった。欧州株は売り先行で取引を開始したが、次第に下げ渋っている。独仏株価指数はプラスに転じた。一方、英FT指数は引き続きマイナス圏に低迷している。ユーロ圏GDP改定値は速報値から変わらず。同鉱工業生産は予想を上振れしたが、ユーロ買い反応はみられず。足元ではポンドとともにユーロも買い一服となり、NY市場待ちとなっている。ドル円は足元で145.75付近の高値を伸ばす動きとなっている。
ドル円は145円台後半での取引。東京朝方に145.70近辺の高値を付けたあとはじり安となり、ロンドン朝方にかけて145.31近辺まで下押しされた。しかし、ロンドン勢に参加とともに買戻しが優勢になり、再び145.75付近に高値を伸ばす動きとなっている。日銀と英米欧金融当局とのスタンスの差がドル円相場の下支えとなっており、中国リスクや介入警戒感による円買い圧力を相殺しているようだ。
ユーロドルは1.09台前半での取引。東京朝方の1.0899近辺を安値に底堅く推移。ロンドン時間に入るとポンドドルの上昇とともに1.0935近辺まで買われた。その後は1.0910台へと調整が入っている。ユーロ円は158.80付近から一時159.12近辺まで上昇。その後も159円付近に高止まりしている。対ポンドではユーロは売りに押されている。ユーロ圏鉱工業生産は予想を上回る結果だったが、特段反応はみられず。
ポンドドルは1.27台前半での取引。1.27付近での揉み合いを上放れて1.2766近辺まで買われた。英消費者物価指数が予想を若干上回ったことが市場の英中銀追加利上げ観測を裏付けているもよう。ポンド円は184.60台から185.80付近まで買われた。ユーロポンドは0.8590付近から0.8560付近まで低下。総じてポンド買いが優勢になっている。足元ではポンド買い一服も高値圏は維持している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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