米10年債利回り上昇 米CPIはインフレ鈍化傾向を示す=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:31)
2年債 4.844(+0.036)
10年債 4.098(+0.090)
30年債 4.252(+0.082)
期待インフレ率 2.346(+0.004)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは上昇。この日の米消費者物価指数(CPI)を受けて、利回りは一旦低下したものの、動きが一巡すると上げに転じた。米CPIはインフレ鈍化傾向を示唆する内容となったものの、8月下旬にワイオミング州のジャクソンホールで開催されるFRBのシンポジウムで、パウエルFRB議長がタカ派姿勢を温存するとの見方も出ていたようだ。
また、午後に30年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を上回ったことで、さらに上げ幅を伸ばす展開となった。
10年債は4.10%まで一時上昇し、2年債も4.85%まで上昇。
2-10年債の利回り格差は-74(前営業日:-80)と逆イールドは再び縮小している。
*米30年債入札結果
最高落札利回り 4.189%(WI:4.175%)
応札倍率 2.42倍(前回:2.43倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。