ドル売り優勢、米消費者物価指数の発表を控えて=ロンドン為替概況
ドル売り優勢、米消費者物価指数の発表を控えて=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ドル売りが優勢。ドル円は144円台に乗せたあと、ロンドン時間には143円台後半へと反落。ただ、下押しの動きも限定的となっており、この後発表される米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとのムードが広がっている。欧州株や米株先物が堅調に推移しており、クロス円の上昇がドル円の下げを限定的としている面も。ユーロ円は158円台後半、ポンド円は183円台後半へとじり高の動きとなっている。ドル指数が10日線のサポートを下回るなど全般的にドル売りが優勢で、ユーロドルは1.10台乗せから1.1030付近へ、ポンドドルは1.27台前半から1.2770台へと高値を伸ばしている。米10年債利回りは4.02%台に上昇したあと、3.99%台に低下と方向性が定まらない。米CPIの結果次第で、ドル売りが定着するのかどうか。発表は日本時間午後9時30分に予定されている。
ドル円は143円台後半での取引。東京市場でじり高となったあと、ロンドン朝方には高値を144.11レベルに伸ばした。ただ、ロンドン勢はドル売りを強めており、ドル円は144円台割れから143.70台へと反落している。欧州株高とともにクロス円は堅調で、ドル円は東京朝方につけた安値143.63近辺までは下げていない。米消費者物価指数発表待ちとなっている。
ユーロドルは1.10台前半での取引。東京市場午後から買いが強まり、ロンドン市場では1.10台乗せから1.1030近辺に高値を伸ばしている。ユーロ円は東京午前から引き続きじり高の動きとなっている。ロンドン午前には高値を158.65近辺まで伸ばしている。ただ、米消費者物価指数発表を控えて買いの勢いは一服し、高止まり状態となっている。対ポンドでは売買が交錯し、方向性は定まらず。
ポンドドルはユーロドルと同様に上昇している。1.27台前半から1.2776近辺に高値を更新し、高止まりしている。ポンド円も今日は堅調に推移しており、183円台にしっかりと乗せたあと、ロンドン時間には183.75近辺に高値を伸ばしている。ユーロポンドは0.8630-40レベルでの揉み合いが続いており、目立った動きは示していない。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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