ダウ先物が上昇 PCEデフレータがインフレの鈍化傾向を示す インテルが時間外で上昇=米国株
米株価指数先物(9月限)(NY時間08:51)
ダウ先物 35586(+155.00 +0.44%)
S&P500 4593.25(+29.00 +0.64%)
ナスダック100先物 15730.00(+159.00 +1.02%)
米株価指数先物市場でダウ先物が上昇しているほか、ナスダック100は大幅高となっており、本日の米株式市場は反発して始まりそうだ。先ほど発表のPCEデフレータが概ね予想通りではあったものの、前年比で前回から大きく低下しており、インフレの鈍化傾向を示唆している。米株式市場もポジティブな反応を見せており、株価指数先物は上げ幅を広げている。
FRBは今週のFOMCで予想通りに利上げを実施したが、次回については選択肢をオープンにする姿勢をにじませていた。それに対して市場は、年内の追加利上げの可能性はあるものの、9月は据え置くとの見方に傾いている。本日のPCEデフレータはその見方を追認する内容との受け止めのようだ。
決算は続いており、ダウ採用銘柄のP&G<PG>やインテル<INTC>、そして、フォード<F>が取引開始前までに決算を発表していた。特にインテルは予想外の黒字となったほか、売上高も予想を上回った。ガイダンスも公表し、第3四半期は予想を上回る見通しを示している。PCの底打ちで、部品の需要改善を示唆した。時間外で株価も上昇しており、ダウ平均をサポートしそうだ。
一方、フォードは好決算ではあったものの、電気自動車(EV)が全体的に弱く、軟調な反応を見せている。今年のEV関連の損失が当初の想定から拡大を見込んでいるほか、今後のEVの展開にも懐疑的な見方が広がっており、同社はEVの生産拡大計画を見直している。
*PCEデフレータ(6月)21:30
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
結果 3.0%
予想 3.0% 前回 3.8%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.1% 前回 0.3%(コア・前月比)
結果 4.1%
予想 4.2% 前回 4.6%(コア・前年比)
インテル<INTC> 36.90(+2.35 +6.80%)
P&G<PG> 154.61(+2.50 +1.64%)
フォード<F> 13.53(-0.20 -1.46%)
アップル<AAPL> 195.07(+1.85 +0.96%)
マイクロソフト<MSFT> 333.35(+2.63 +0.80%)
アマゾン<AMZN> 130.28(+2.03 +1.58%)
アルファベット<GOOG> 131.57(+1.70 +1.31%)
テスラ<TSLA> 259.78(+4.07 +1.59%)
メタ・プラットフォームズ<META> 315.99(+4.28 +1.37%)
AMD<AMD> 112.94(+1.84 +1.66%)
エヌビディア<NVDA> 466.15(+7.15 +1.56%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。