ロンドン市場の円安基調が継続、ドル円は141円台後半での推移=NY為替概況
ロンドン市場の円安基調が継続、ドル円は141円台後半での推移=NY為替概況
きょうのNY為替市場はロンドン市場で見られた円安の流れが一服し、落ち着いた動きとなった。ロンドン市場でYCC修正期待から140円台前半から141円96銭まで上昇したドル円は、いったん141円台前半まで調整が入った。午前中に141円台後半まで再び上昇するなど、円安基調が継続すると、その後は141円台後半で動きが膠着した。
週末を前に142円超えには慎重な姿勢が見られる一方、下がるとドル買い円売りが出る流れとなり、上下ともに動きが見られなかった。
ユーロドルは東京朝から1.11台前半レンジでの推移。NY市場ではドル高の流れもあって1.1108と今日の安値を付ける場面が見られたが、大台を割り込むほどの勢いは見られず、1.1120台に戻して午後はもみ合いとなった。
ロンドン市場の円安局面で156円台前半から一時158円台まで上昇したユーロ円は、朝方157円20銭台まで調整売りが入ったが、その後は円安基調に復し、157円台後半での推移が続いた。ポンド円も同様の動き。ロンドン市場で180円台から182円台半ばまで上昇。その後181円10銭台までの調整が入ったが、182円台を回復している。
来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)、ECB理事会、日銀金融政策決定会合と、主要3通貨の金融政策会合予定が並んでいる、また米第2四半期GDP速報値、欧州、英国、米国のPMI速報値などの重要経済指標予定もあり、動きの期待できる州となりそう。それだけに、週末時点での動きが手控えられた感がある。
FOMCについては0.25%利上げがほぼ確定的。ECB理事会も0.25%利上げ見通しがほとんど、日銀は現状維持見通しが広がっており、波乱のない通過となる可能性があるものの、声明、会見などで動きが一気に出る可能性があるだけに、上値追いなどには慎重姿勢が見られた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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