朝のドル安円高進行後、ドル安圏推移続く=東京為替概況
朝のドル安円高進行後、ドル安圏推移続く=東京為替概況
昨日の海外市場で140円00銭台まで下げたドル円。戻りが鈍いこともあり、朝に140円の大台を割り込むと、ストップを巻き込んでもう一段のドル売りが円買いとなり、139円37銭まで落とした。その後の戻りは139円70銭台まで。昼前から午後にかけては139円50銭前後での推移が続いている。
21時半に発表される米消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化するとの見通しが、ドルの重石となっている。前回0.9%ポイント下げた総合指数は、今回も0.9%ポイントの下げで前年比4.0%から3.1%への鈍化が見込まれる。コアは5.3%から5.0%への鈍化見込みとなっている。こうした見通しが、今月のFOMCでの利上げ打ち止め期待につながり、ドルの重石となっている。
NZ中銀は市場予想通り政策金利を据え置き、利上げを打ち止めとした。専門家予想では完全に据え置きが織り込まれ、短期金利市場でも90%以上の織り込みとなっていたため、目立った動きはなかったが、若干のNZドル売りとなった。声明では現状水準での当面の維持がターゲットに向かうために必要との認識が示されている。
ユーロドルはじりじりとドル安が進み1.1037まで。朝のドル円の下げに1.1030台を付け、その後も上昇基調が続いた。
ユーロ円はドル円の下げを受けて154円60銭台から153円70銭台を付けている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。