アジア株は下落 中国売り止まらず、支援策講じても成長加速には不十分との見方 香港株は1.7%安
アジア株は下落 中国売り止まらず、支援策講じても成長加速には不十分との見方 香港株は1.7%安
東京時間11:06現在
香港ハンセン指数 19266.67(-340.41 -1.74%)
中国上海総合指数 3220.63(-19.46 -0.60%)
台湾加権指数 17157.01(-27.90 -0.16%)
韓国総合株価指数 2593.69(-11.22 -0.43%)
豪ASX200指数 7340.50(-17.33 -0.24%)
アジア株は総じて下落、中国経済停滞懸念が重石。
中国人民銀行はきのうローンプライムレートを引き下げたものの、引き下げ幅が小幅だったことで失望感が広がっている。また、いつまで経って当局が景気支援策を発表しておらず、しらけムードも広がっている。中国証券大手3紙がこぞって預金準備率と政策金利のさならる引き下げの可能性があるとの記事を今日付けで掲載したが、もはや材料視されず。ゴールドマンサックスやHSBC、野村、シティなど相次いで中国の今年の経済成長率予想を下方修正している。
ロックダウン解除で国内の消費が大幅に回復すると期待されていたが、消費者心理は改善せず。若者の失業率の高さ、不動産市場の低迷、西側諸国との対立など不安材料が多く、支援策を打ち出したとこで、経済成長を加速させるには不十分との見方が強い。香港株の空売りの出来高はここ数週間上昇し続けているもよう。
先日のブリンケン米国務長官と中国習近平国家主席の会談も目立った成果は見られなかった。バイデン米大統領は習近平国家主席は「独裁者だ」とコメント。
香港株は大幅続落、約1週間ぶり安値をつけている。アリババやJDドットコム、美団、バイドゥ、ネットイースなどハイテク関連の下げが目立つ。医療品やエネルギー、不動産、銀行、消費者サービス関連も総じて下落している。
上海株も1週間ぶり安値。ハイテクやコミュニケーションサービス、医療品、金融、生活必需品関連が下落している。

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。