東京株式(大引け)=111円安、欧米株安を受け利益確定売りで5日ぶり反落
17日の東京株式市場は利益確定売り圧力が表面化し、日経平均株価は上昇一服となった。途中上昇し4万5000円台に乗せる場面もあったが続かなかった。
大引けの日経平均株価は前営業日比111円89銭安の4万4790円38銭と5日ぶり反落。プライム市場の売買高概算は20億7400万株、売買代金概算は4兆6178億円。値上がり銘柄数は312、対して値下がり銘柄数は1267、変わらずは40銘柄だった。
きょうの東京市場は広範囲に利食われる地合いとなった。前日の欧州株市場が全面安に売られたほか、米国株市場でもNYダウが反落しハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は相対的に強い動きをみせたものの、小幅ながら7日ぶり反落。上昇一服ムードが漂うなか、東京市場でもリスク回避姿勢が強まった。日本時間あす未明に判明するFOMCの結果やパウエルFRB議長の記者会見を前に、積極的に買い向かう動きは見られなかった。ただ、日経平均は一部の指数寄与度の高い銘柄が上昇したことで、前引け時点ではプラス圏で着地していた。米株市場では半導体関連株の強さが目立ち、これが東京市場でも同関連株への買いを引き寄せる呼び水となっている。もっとも個別株は下げる銘柄が多く、プライム市場全体の78%の銘柄が安くなった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>、アドバンテスト<6857>が売りに押され、フジクラ<5803>、古河電気工業<5801>も安い。キオクシアホールディングス<285A.T>が大きく値を下げ、レーザーテック<6920>、任天堂<7974>も冴えない。IHI<7013>が下落、日立製作所<6501>も見送られた。プロレド・パートナーズ<7034>は値下がり率トップに売られた。TOKYO BASE<3415>も急落となり、井関農機<6310>、KLab<3656>も大きく下値を探った。パーク24<4666>の下げも目立った。
半面、ディスコ<6146>が活況高で続伸したほか、この日、売買代金でディスコをかわし首位となった東京エレクトロン<8035>が大きく上値を伸ばした。ファーストリテイリング<9983>も堅調。ソニーグループ<6758>がしっかり、KOKUSAI ELECTRIC<6525>も買い人気を集めた。TDK<6762>も高い。ティラド<7236>がストップ高を指呼の間に捉える急騰を演じ、カルビー<2229>、GMOインターネット<4784>なども値を飛ばした。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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