【これからの見通し】米FOMCの結果発表待ち、利下げ幅とメンバー金利見通しに焦点
【これからの見通し】米FOMCの結果発表待ち、利下げ幅とメンバー金利見通しに焦点
本日はいよいよ米FOMCの結果が発表される。市場では25bp利下げをほぼ完全に織り込んでいる。わずかに50bpの見方も存在している。また、経済見通しでは年内の利下げ回数の見通しが注目される。現在の2回から3回へと変化することが見込まれている。
ただ、注意点もある。為替相場は事前にドル売りの動きを強めており、利下げについての織り込みが進んでいる状況。ユーロドルは4年ぶりの高値水準となっている。したがって、上記の想定通りの結果となれば、かえってポジション調整が入るとの見方も広がっている。噂でドルを売って、真実で買戻しの構図となる可能性もある。
また、仮に50bp利下げのサプライズとなった場合の市場の急変動には注意が必要だ。額面通りの大幅利下げによるドル売りとともに、トランプ大統領の政治圧力に屈したとのイメージから「中銀独立性」が棄損されたとの反応が広がる可能性もある。その場合は、米債売りが強まり、利回りが上昇するなかで「米国売り」のドル安につながるリスクがある点に留意されたい。
発表は日本時間18日午前3時、パウエル議長会見は同3時30分からとなる。
この後の海外市場で発表される経済指標は、上記の米FOMC発表のほかに、南ア消費者物価指数(8月)、南ア小売売上高(7月)、ユーロ圏消費者物価指数(HICP・確報値)(8月)、米MBA住宅ローン申請指数(09/06 - 09/12)、米住宅着工件数(8月)、カナダ国際証券取扱高(7月)、カナダ中銀政策金利(9月)、ブラジル中銀政策金利(9月)などが予定されている。カナダ中銀は米FOMCと同様に25bp利下げが市場コンセンサスとなっている。
発言イベント関連では、ラガルドECB総裁、ミュラー・エストニア中銀総裁、エスクリバ・スペイン中銀総裁、チポローネECB理事、ペレイラ・ポルトガル次期中銀総裁、ナーゲル独連銀総裁などが講演やイベントに出席する。米FOMCでは声明とともに四半期経済見通し(SEP)も公表される。パウエルFRB議長記者会見が注目される。カナダ中銀も金融政策発表後にマックレム加中銀総裁が記者会見を行う。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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