最近好調だったポンドが下落する可能性が指摘され始める=NY為替
きょうのNY為替市場はドルの買い戻しが優勢となる中、ポンドドルは戻り売りに押されており、一時1.23ドル台に下落する場面が見られた。21日線で上値を抑えられた格好となっており、戻り売りの流れが続いている。100日線が控える1.23ドルちょうど付近を試しに行く展開となるか注目される。
市場からは、最近好調だったポンドが下落する可能性が指摘され始めている。英国が金利や輸入物価の上昇に対処する能力について悲観的であるにもかかわらず、ポンドはスイスフランと並んで最も好パフォーマンスの通貨となっている。しかし、今後はそれが弱まる可能性があるという。
欧州への資本還流が顕著な一方、英国への投資需要が低調なことから、ポンドの評価はユーロに対して説得力がない。また、ドルの利回りが良く、安全志向の流れもあるため、ドル高が進み、ポンドドルに打撃を与えることが予想されるという。さらに、市場が来年を見据える中で、英政治的不確実性が高まる可能性もある。来年は総選挙が行われるとみられている。ポンドドルは来年の第2四半期までに1.17ドルまで下落する可能性もあるという。
GBP/USD 1.2408 GBP/JPY 173.50 EUR/GBP 0.8613
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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