米雇用統計などにらみ、目立った方向性見られず=東京為替概況
米雇用統計などにらみ、目立った方向性見られず=東京為替概況
前日の海外市場で米ISM製造業景気指数の弱さなどを受けたドル売りに138円台半ば割れを付けたドル円。少し戻して138円80銭台で東京朝を迎えると、堅調な株式市場動向などを受けて朝方139円台を付ける動きが見られた。もっとも今月の米FOMCでの金利据え置き期待などもあってドル高には慎重姿勢が見られ、上値では売りが出ると、昼過ぎに138円60銭台を付ける展開となった。
午後に入ると安値からのドル買い円売りが優勢となった。香港株が急騰し一時700ポイント近い上昇。日経平均も一時31500円超えを付けるなど、アジアの株高がリスク選好の円売りを誘った。
ユーロドルは雇用統計待ちで動意なく推移、朝からのレンジは1.0758-1.0770のわずか12ポイント。
動きがやや目立ったのが豪ドル。中国人民元の大幅高や、午前に豪労使協定機関が発表した最低賃金引き上げを受けて、物価上昇見通しが広がったことで、年内後2回の利上げ期待が強まったことなどが豪ドル買いを誘った。豪ドルドルは朝の0.6560台から06610台まで。
昨日一時7.12台と昨年11月以来のドル高元安を付けたドル人民元は、高値後の調整の動きが継続。海外市場で7.09台まで下げると、朝方いったん7.10台を付ける動きも、すぐにドル安元高に転じ、7.0700台を付けている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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