アジレントが決算受け下落 通期見通しを下方修正＝米国株個別

　ライフサイエンスや応用化学分野の研究に用いる機器・ソフトウェアを手掛けるアジレント・テクノロジー＜A＞が下落。前日引け後に２－４月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えな反応。ガイダンスを嫌気しており、通期見通しを下方修正している。３月と４月のバイオファーマからの受注悪化が響いた。

　アナリストからは「ガイダンスは保守的に見えるが、通期の目標達成には残りの期間に事業の強さを維持し、回復を見る必要がある。ただ、現在の需要環境では克服しきれない可能性がある」と述べた。

（２－４月・第２四半期）
・1株利益（調整後）：1.27ドル（予想：1.26ドル）
・売上高：17.2億ドル（予想：16.7億ドル）
　　ライフサイエンス・応用市場：9.7億ドル（予想：9.5億ドル）
　　診断・ゲノミクス：3.62億ドル（予想：3.57億ドル）
　　アジレント・クロスラボ：3.87億ドル（3.68億ドル）

（５－７月・第３四半期見通し）
・1株利益（調整後）：1.36～1.38ドル（予想：1.44ドル）
・売上高：16.4～16.8億ドル（予想：17.7億ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：5.60～5.65ドル（従来：5.65～5.70ドル）（予想：5.69ドル）
・売上高：69.3～70.3億ドル（従来：70.3～71.0億ドル）（予想：70.9億ドル）

（NY時間10:54）
アジレント＜A＞　117.81（-10.83　-8.42%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美