日本国債利回り低下などで円売り進む=東京為替概況
日本国債利回り低下などで円売り進む=東京為替概況
17日の東京市場でドル円は136円80銭台まで上昇うした。ユーロドルが1.0850前後まで下げるなどのドル高の動きと、円売りの動きがともに見られた。
昨日の米小売売上高の結果を受けて、30日物FF金利先物市場での6月の利上げ期待が22%程度まで戻ってきており、ドルを支える格好となっている。短期金利市場での織り込みはそれよりは小さいが13%台と、一時のほぼなくなった状況から回復してきており、ドル高の流れを支えている。
このところの警戒材料であった債務上限問題について、楽観姿勢が見られていること、バイデン大統領がG7に向けて移動中で新規の材料が出にくいことなどが、リスク警戒後退につながっている面がある。
また日本国債の利回り低下による円売りも見られた。10年国債は直近370回債で0.352%台と中心弦月としては4月初め以来の低水準まで低下。370回債としては最も低い水準となっている。YCC修正期待の後退などによる円売りの流れにつながっている。
円売りの動きもあり、ユーロ円は朝の148円00銭台から148円50銭台を付けた。ポンド円が朝の170円10銭台から170円60銭前後を付けるなど、円全面安となっている。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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