米消費者物価指数の発表を控えて調整の動き、ドル円135円台前半=ロンドン為替概況
米消費者物価指数の発表を控えて調整の動き、ドル円135円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円高・ドル高の動き。米消費者物価指数の発表を控えて、東京市場での値動きに調整が入っている。寄り付きは買いが先行した欧州株だが、すぐに売りに押される展開となっている。米株先物もマイナス圏に下押しされている。いずれも値幅は限定的ではあるが、調整が入る展開。NY原油先物も73ドル台から72ドル台へと軟化している。ドル円は135円台前半で一時135.47近辺まで買われたあとは、欧州株安とともに反落している。ユーロドルは1.0980付近まで買われたあと、1.0950割れへと下落。ユーロ円も148.67近辺の高値をつけたあと一気に148.03近辺まで反落した。ラガルドECB総裁は、「われわれにはまだすべきことある」とインフレ抑制のための追加利上げを示唆する一方、「リセッションは2023年の基本シナリオではない」とこれまでの利上げ過程が行き過ぎていない面も主張していた。
ドル円は135円台前半での取引。東京午前につけた135.07近辺を安値にロンドン早朝にかけては135.47近辺まで買われた。しかし、欧州株や米株先物が軟調に推移したことで上値を抑えられている。ただ、135円台は維持して米消費者物価指数の発表待ちとなっている。
ユーロドルは1.09台半ばでの取引。東京市場で1.09台後半での取引に終始したあと、ロンドン朝方には一時1.0980付近まで高値を伸ばす場面があった。しかし、ロンドン時間に入ると一転して売られ、安値を1.0950割れ水準へと広げてきている。ユーロ円もロンドン朝方に148.67近辺の高値をつけたあとは一気にに売りが強まり、安値を148円割れ目前まで広げている。ユーロドルとともに東京市場での上昇を解消している。対ポンドではユーロ売りが先行したが、足元では下げ渋っており方向性に欠けている。
ポンドドルは1.26付近での取引。ロンドン朝方につけた1.2645近辺を高値に、その後は上値重く推移している。1.26台割れ目前へと軟化している。ポンド円は一時171.18近辺まで買われたが、ロンドン時間には一転して下落。足元では安値を170.45近辺に広げている。ユーロポンドは0.8670-90レベルでの振幅。前日から引き続き上値が重い。あすには英金融政策委員会(MPC)の結果発表を控えており、市場では25bp利上げが想定されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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