円高が進行、ドル円一時135円台前半 米債利回り低下や原油安などで=ロンドン為替概況
円高が進行、ドル円一時135円台前半 米債利回り低下や原油安などで=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円高が進行している。ドル円は136円付近から135.50台割れへと下落。NY原油先物が一時69ドル台前半と大幅下落となっていることや、米10年債利回りが3.43%台から3.38%台まで低下していることなどがドル円相場を圧迫している。クロス円も軟調。ユーロ円は150円付近から149.50台割れ、ポンド円は170円台前半から169.50台割れまで下押しされている。欧州株や米株先物は前日の下落の反動で小高いが、市場全般に見るとリスク警戒の動きが優勢。きょうの米FOMCでは25bp利上げが確実視されているが、昨日の米求人件数の低下を受けて6月会合での据え置き観測が一段と高まっている。ドル相場は売りが先行。前日海外市場からの流れを受けてユーロドルは1.1047近辺、ポンドドルは1.2534近辺まで高値を更新した。足元では米FOMCを控えていることもあって、ドル売りは一服している。この日発表された3月ユーロ圏失業率は6.5%と予想外に前回の6.6%から低下した。過去最低水準となったが、ユーロ相場は特段の反応を示さなかった。
ドル円は135円台半ばでの取引。前日の海外市場からの下落の流れが継続している。アジア朝方につけた136.63近辺を高値に、136円ちょうど付近へと下押しされた。その後、ロンドン時間に入ると米債利回りの低下とともに再び売られ、135.45レベルに安値を広げている。米FOMCを控えてドル売り圧力が優勢になっている。また、米利上げの打ち止めが近いとの見方から、日米金利差拡大が終了するとして円を買う面もあるようだ。
ユーロドルは1.10台前半での取引。前日海外市場からの上昇の流れを受けて、ロンドン序盤には1.1047近辺まで高値を伸ばした。その後は上昇一服も1.10台前半の高値圏にとどまっている。ユーロ円は軟調。150円台乗せでは売りに押されており、足元では安値を149.45近辺に広げている。対ポンドでは前日からの上昇の動きが一服し、売買が交錯している。
ポンドドルは1.25台前半での取引。ユーロドルとともに買いが先行し、高値を1.2534近辺まで伸ばした。その後は買い一服となり、1.25台前半でやや上値を抑えられて推移している。ポンド円は軟調。170円台に乗せる場面では売りに押された。その後は169.50台割れから169.40付近まで安値を広げている。ユーロポンドは0.8810-30でのレンジ取引となっており、前日海外市場での上昇の流れは一服している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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