ドル売り優勢、ユーロやポンドが主導 米債利回り動かず調整色強い=ロンドン為替概況
ドル売り優勢、ユーロやポンドが主導 米債利回り動かず調整色強い=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル売りが優勢。特にユーロドルやポンドドルが上昇しており、ドル売りを主導している。前日はリスク警戒の動きがドル買いや円買いにつながっていたが、今日はその反動が出ている格好。株式市場は前日の米株安を受けて欧州株が軟調も、前日NY引け後に発表されたマイクロソフトとアルファベットの決算が良好だったことを受けて、ナスダック先物は時間外取引で上昇している。ドル相場との連動性が高い米10年債利回りだが、きょうは前日終値付近で方向感なく推移している。全般に前日からの調整色が強いようだ。ユーロドルは1.09台後半での揉み合いを上放れると1.1063近辺まで高値を伸ばした。ポンドドルも1.24台前半から1.2491近辺まで上昇。ドル円は133.80付近が重くなると、安値を133.30近辺に広げている。ユーロ円は146.50付近から147.60付近まで上昇したあとは買い一服。ポンド円も165円台後半から一時166.72近辺に買われたあとは値動きが落ち着いた。取引序盤に発表されたドイツとフランスの消費者信頼感はいずれも改善を示した。このあとのNY市場では米耐久財受注などが発表される。
ドル円は133円台前半での取引。東京市場では133円台後半での揉み合いが続いたが、ロンドン時間に入るとユーロやポンドでドル売りが強まり、ドル円にも波及。前日安値を下回る133.30近辺まで下押しされている。米10年債利回りは前日終値水準の3.40%を挟んで方向性に欠ける動き。欧州株は軟調も、米株先物ではナスダック先物が堅調とまちまち。
ユーロドルは1.10台前半での取引。東京市場では1.0970-80レベルでの揉み合いが続いた。ロンドン時間に向けて上放れると1.10台乗せから一時1.1063近辺まで高値を伸ばした。ユーロ円は146.50付近から買われ始めると147.62近辺に高値を伸ばした。足元では147円台前半と買い一服。対ポンドではややユーロ買いの動きとなっている。ロンドン朝方に発表されたドイツとフランスの消費者信頼感はいずれも改善を示していた。
ポンドドルは1.24台後半での取引。東京市場での1.24台前半での揉み合いを上放れると、ロンドン市場では1.2491近辺まで高値を伸ばした。ポンド円も165円台後半から一時166.72近辺まで高値を伸ばした。その後は166円台前半から半ばで揉み合っている。ユーロポンドは0.8840付近から一時0.8860付近まで上昇。ポンドは対ユーロではやや売りに押されている。英CBI小売報告は前回から改善した。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。