手掛かり難、先週末からのドル高水準で売買交錯 ドル円134円付近=ロンドン為替概況
手掛かり難、先週末からのドル高水準で売買交錯 ドル円134円付近=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、先週末からのドル高水準で売買が交錯している。この日は目立った英欧経済統計発表はなく、手掛かり難。米債利回りや欧州株などをにらんで方向性の乏しい値動きが続いている。ドル円は134円付近での推移が続いており、東京午後につけた134.22近辺を高値に133.80台までのレンジで取引されている。ユーロドルはロンドン序盤に1.1000近辺まで買われたあとは1.0960台まで反落、その後は1.09台後半で揉み合っている。ポンドドルも同様に1.2428近辺まで買われたあとは、一時1.2374近辺まで下押し、その後は1.24付近に下げ渋っている。欧州株は買いが先行したが、先週からの続伸の動きで週明けは利益確定売りも散見され、上げを消している。ユーロ円は147円挟み、ポンド円は166円挟みで上下動も方向性は示さず。市場では5月米FOMCでの25bp利上げ観測がほぼコンセンサスとなるなかで、先週末からは6月FOMCでの追加利上げについての観測も高まりつつある。これまで利上げ休止観測が優勢だっただけに、25%程度の追加利上げ織り込みへの変化はドル高圧力につながっているようだ。ECBについてはカザークス・ラトビア中銀総裁が、5月会合では25bpと50bpの利上げ選択肢がある、と発言。ナーゲル独連銀総裁は、コアインフレが夏休み前に鈍化することに期待、それでもインフレ率は高過ぎ、金利についてさらなる行動が必要だ、と述べた。
ドル円は134円付近での取引。先週末の海外市場で132円台前半から133円台後半へと買われた後、週明け東京市場では134.22近辺まで高値を伸ばした。ロンドン時間に入ってからは134円を挟んで売買が交錯しており、高止まり状態が続いている。
ユーロドルは1.09台後半での取引。東京午前に1.0962近辺まで安値を広げたあとは、下げ一服。ロンドン朝方には1.1000近辺まで高値を伸ばした。しかし、大台乗せにはいたらず1.09台後半での揉み合いとなっている。ユーロ円は東京午後に147.45近辺まで買われたあと、ロンドン序盤には146.80近辺に安値を広げた。その後は再び147円台乗せと振幅。対ポンドではユーロ買いが先行したが、その動きは解消される上下動となっている。
ポンドドルは1.24台前半での取引。ロンドン序盤に1.2428近辺まで上昇したあと、ロンドン勢の本格参加で1.2374近辺まで先週末からの安値を更新した。その後は、再び1.24台を回復している。ポンド円は下に往って来い。東京午後の166.56近辺を高値にロンドン時間には165.70近辺まで下押し。その後は再び166円台前半へと買戻しの動き。ユーロポンドは上に往って来い。0.8840台から0.8870台での振幅。全般的に手掛かり難の相場展開となっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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