リスク警戒の後退がクロス円中心に円売り誘う=ロンドン為替概況
リスク警戒の後退がクロス円中心に円売り誘う=ロンドン為替概況
リスク警戒の動きが後退。週末に報じられた米当局が銀行向け緊急融資ファシリティー拡張などの追加的な銀行支援策検討との報道を受けて、時間外市場でファーストリパブリックバンク株が上昇したことや、先週末の株高を好感して東京、欧州の株式市場がしっかりとした動きを見せたことなどが好感され円売りとなった。
ドル円は東京朝の高値を超えて131円台半ばまで上昇。
リスク警戒の動き後退による対ドルでの欧州通貨買いも目立っており、ユーロドルやポンドドルもしっかり。特にポンドは英債利回りの上昇などを巻き込んで大きく買われ、ポンドドルはロンドン朝の1.2220前後から1.2270台まで上昇。
ドル円での円売りと、対ドルでのポンド買い両面でポンド円は大きく買われ、ロンドン朝の159円台からいったん161円ちょうど前後まで。その後いったん160円ちょうど近くまで調整が入ったが、その後再びポンド買いが強まると、161円台半ばに迫る大きな上昇を見せている。
ユーロドルは1.0780台がやや重く、ロンドン朝の上昇からいったん1.0750割れまで調整が入ったが、その後独Ifo景況感指数の好結果や、スペイン中銀総裁のユーロ圏金融機関悪いシナリオにも用意周到との発言などから買い戻しが入り、1.0780手前まで再び上昇。欧州通貨の堅調地合いが印象的となった。ユーロ円は141円台半ば超えからいったん140円60銭台までの大きな調整が入ったが、その後再び買いが強まり141円70銭台を付けている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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