ドル円は一時131円台を回復=東京為替概況
ドル円は一時131円台を回復=東京為替概況
ドル円は一時131円台を回復した。先週末の海外市場では、ロンドン市場で2月3日以来の安値となる129円64銭を付けた後、リスク警戒後退の動きが広がり安値から1円以上反発して、130円台後半で週の取引を終えた。週明けは一気の調整への警戒感もあり、朝方130円台半ばを割り込む場面が見られたが、すぐにドル買い円売りに転じ、午前中に131円05銭をつけている。
週明けの米株先物時間外取引が堅調で、リスク警戒後退の動きが広がった。
もっとも総じて値幅は限定的。先週末、ドイツ銀行の株価が急落、CDS(デフォルト時の保証料)が急騰するなど、警戒感が広がったこともあって一時売りが目立ったユーロドルの動きが落ち着いていたことなどから、今後の流れを見極めたいという思惑が広がった。
日経平均は比較的しっかりとなったものの、10時半に発表された中国の工業企業利益(1-2月)が前年比-22.9%と大きく落ち込み、中国売りが広がったこともあって、アジア株式市場全体ではさえない動きとなったことも、リスク警戒後退を鈍らせた。
ユーロドルは1.07台後半を中心とした動き。欧州金融機関に対する警戒感もあり、ロンドン市場待ちの展開。金曜日ロンドン市場午前に139円00銭台まで売りが出たユーロ円は、NY市場で140円台後半まで上昇した流れを引き継ぎ、一時141円台まで上昇.ただドル円同様に上値トライが続かず、午後は140円台後半での推移となった。
MINKABUPRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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