FOMCを受けドル売りが強まる ドット・プロットの中央値を据え置き=NY為替概況

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FOMCを受けドル売りが強まる ドット・プロットの中央値を据え置き=NY為替概況

 きょうのNY為替市場は午後になってドル売りが強まっている。FOMCの結果が午後に発表され、政策金利は予想通りに0.25%ポイントの利上げを実施し、誘導目標を4.75-5.00%に引き上げた。一方、注目のFOMC委委員の今年末の金利見通し(ドット・プロット)の中央値は5.125%に据え置かれた。一部からは、金融システムへの不安はあるものの、インフレとは区別し、ドット・プロットを上方修正させるとの見方もあっただけに、慎重な雰囲気もあったようだ。

 その後にパウエルFRB議長の会見も行われ、議長は今回のFOMCで利上げ停止を検討したことを明らかにしたうえで、利上げに強いコンセンサスがあったと述べていた。従来のタカ派姿勢も垣間見せ、「年内利下げは見込んでいない。想定より高い水準への利上げ必要なら、そうする」などと述べていたものの、ドル売りの動きは続き、ドル円は131円台前半まで急速に下落した。

 ユーロドルは買い戻しが強まり、一時1.09ドル台まで急伸。今年の高値1.10ドル台を目指す展開も期待される状況。

 ドルの戻り売りもさることながら、ECBの利上げ期待もユーロを下支えしている。ECBは先週の理事会で第2四半期以降の利上げについて言及しなかったことで、市場からは先週の利上げが当面最後になる可能性も指摘されている。しかし、多くは金融システムの安定が確認されれば、ECBは利上げを再開し、どの主要中銀よりも利上げを加速させるとの見方が依然として多いようだ。

 ポンドドルは1.23ドル台に一時上昇。本日は英消費者物価指数(CPI)が発表されていたが、予想外の加速を示した。明日の英中銀金融政策委員会(MPC)に向けて見方が完全に分かれていたが、本日の英CPIが決着をつけてくれたようだ。市場では0.25%ポイントの利上げをほぼ確実視している。

 しかし、英中銀は利上げと同時に、今回の利上げサイクルの一時停止を示唆する可能性が高く、それがポンドの上値を限定的にする可能性があるとの指摘も出ている。

英消費者物価指数(2月)16:00
結果 1.1%
予想 0.6% 前回 -0.6%(前月比)
結果 10.4%
予想 10.0% 前回 10.1%(前年比)
結果 6.2%
予想 5.7% 前回 5.8%(コア・前年比)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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