米債利回りの上昇を受けてドル高進み、一時134円台を回復=東京為替概況
米債利回りの上昇を受けてドル高進み、一時134円台を回復=東京為替概況
SVBの破綻を受けて、今月の米FOMCでの大幅利上げ期待が後退。0.25%利上げ見通しが大勢となるとともに、据え置き見通しが30%を超えるなど、利上げ期待の後退が強くみられる中、朝方はドル売りが優勢となった。ドル円は昨日の海外市場で米債利回りの低下を受けて132円59銭まで下落。その後の調整に一時133円台半ば超えも、東京朝に133円03銭前後を付ける動きを見せている。政策金利の影響を受けやすい米2年債は、昨日61BP(0.61%)と1980年来以来の一日の低下率となった。NY夕方に3.935%を付けた後、東京朝方は4.00%近くでの推移となっていたが、その後は一転して利回りが上昇。4.20%近くまでの上昇が見られる中でドル高が進んだ。ドル円は134円03銭までと、東京朝の安値から1円の上昇。そじょごは利回り上昇が一服したこともあって、少し調整が入った。
ドル安の流れの中で昨日NY午後に1.0750前後を付けたユーロドルは、少し調整が入って東京朝を迎え、米債利回りの上昇を受けて1.07割れを付けている。
ドル主導の展開の中、昨日の海外市場で一時141円台半ば割れを付けた後、一転して143円台を回復と不安定な動きを見せたユーロ円は、朝方はリスク警戒の動きが広がる中で円高となり142円63銭まで。その後はドル円の上昇もあって143円40銭台を付けている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。