NYカットでのドル円のオプションの期日到来は133円に観測=NY為替
きょうのドル円は売りが強まっており、一時132円台前半までに一気に下落している。NY市場で米地銀の資本棄損に伴う流動性への不透明感が強まっている。先週はカルフォルニア州の地銀SVBが破綻し、米金融システムへの警戒感が強まっており、他の米地銀にも同様の不安感が広まっている模様。米当局はSVBの顧客の預金保護を発表しているが、市場の動揺が続いている。
米利上げ期待も一気に後退しており、来週のFOMCでの0.50%ポイント利上げの可能性が完全に後退しているのみならず、0.25%利上げの可能性も若干不透明になっている。短期金融市場では0.25%利上げの確率を完全には織り込めず、現在は20%程度の確率だが、据え置きの可能性も意識されている状況。
ドル円には、リスク回避の円高および、米利上げ期待後退によるドル安の二重の逆風が吹いている格好。
このあと日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は133円に観測。
13日(月)
133.00 (9.7億ドル)
15日(水)
133.00 (12.4億ドル)
USD/JPY 132.68
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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