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ダウ平均は続伸 後半に上げに転じる 経済への影響を見極めたいムードも=米国株概況

株式 

NY株式16日(NY時間16:24)(日本時間05:24)
ダウ平均   42654.74(+331.99 +0.78%)
S&P500    5958.38(+41.45 +0.70%)
ナスダック   19211.10(+98.78 +0.52%)
CME日経平均先物 38005(大証終比:+235 +0.62%)

 きょうの米株式市場でダウ平均は続伸。ナスダックも上昇した。今週は累計でS&P500が5.2%上昇し、ダウ平均は3.4%上昇、ナスダックは7%急上昇した。ダウ平均は4週連続の週足陽線となった。本日は後半になって上昇に転じ、ダウ平均は300ドル超の上げ幅となった。本日の上げで200日線を再び上回っており、来週以降、200日線の上を固めに行くか注目される。

 プラスに転じた要因としては、過去2番目の低水準に落ち込んだミシガン大消費者信頼感指数にもかかわらず、市場が落ち着きを取り戻したことに安心感が出たとの説明も出ている。市場は数カ月に及ぶ混乱の後、落ち着きを取り戻しており、関税措置の急拡大が予想より緩やかになる可能性や、堅調な企業決算の発表も終盤に差し掛かっていることから、期待が高まっているという。

 ただ、投資家は貿易摩擦が米経済や企業利益に与える影響について、依然として不透明感を持っていることに変わりはないようだ。具体的な決着は何もなく、EUや日本などの国とも合意も形成されていない。145%という驚きの数字が最初に打ち出されたことから感覚が麻痺しているようだが、中国にしても30%という高関税は残っている。

 ストラテジストからは、「関税が経済に与える影響に関する大きな疑問はまだ残っており、投資家は現在、経済の重心を模索し、経済的な損害を評価している。しかし、現時点では経済指標からの明確なシグナルが欠如しているため、市場はニュースのヘッドラインに左右されているようだ」との指摘が出ている。

 米中間の暫定合意が今週の市場心理を改善させたものの、一部の主要米企業はコスト上昇と不透明なマクロ経済に警告を発している。今週はウォルマート<WMT>が決算を発表していたが、関税の影響で5月下旬に一部の商品を値上げせざるを得ない可能性があると表明した。

 「その懸念は米中合意によるIT・ハイテク主導の安堵感に覆われて影を潜めてしまったが、不安の兆候は存在する」との声も聞かれ、上値での売りを推奨するアナリストやストラテジストも少なくない。

 半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が決算を受け時間外で下落。売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ただ、第3四半期の見通しは、1株利益は予想を上回ったものの売上高は予想範囲内と、中国との貿易摩擦の潜在的な影響に苦慮し、無難な見通しを示している。

 ケーブルTVのチャーター・コミュニケーションズ<CHTR>が上昇。取引開始前に非上場の同業コックス・コミュニケーションズ社と経営統合で合意と伝わった。

 有人宇宙飛行サービスのヴァージン・ギャラクティック<SPCE>が大幅高。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表していたが、その際に2026年第1四半期に宇宙旅行の販売再開と、その際の料金値上げの計画を発表した。

 イノザイム・ファーマ<INZY>が急騰。バイオマリン<BMRN>が同社を買収すると伝わった。1株4ドルでの買収で前日終値よりも181%高い水準。

 住宅金融のロケット・カンパニーズ<RKT>が上昇。アクティビスト(物言う株主)として知られるバリューアクトが9.9%保有した。

 ITサービスを手掛ける欧州のグローバント<GLOB>が決算を受け大幅安。1株利益、売上高とも予想を下回った。ガイダンスも公表し、通期の見通しを下方修正している。

 空飛ぶタクシーを手掛けるアーチャー・アビエーション<ACHR>が8日続伸。同社はきのう、電気式垂直離着陸機(eVTOL)メーカーとして、2028年のロサンゼルスオリンピック・パラリンピック大会の公式エアタクシー事業者に選定されたと発表した。

 医療関係者向けプラットフォームのドキシミティ<DOCS>が決算を受け下落。ガイダンスを嫌気しており、第1四半期、通期とも予想を下回る見通しを示している。経営陣が電話会議で市場全体の成長見通しに慎重な見方を示したことも圧迫。

 本日は量子コンピューティング関連銘柄への買いが目立っている。前日引け後にクオンタム・コンピューティング<QUBT>が決算を発表し、大幅高となっていることに他も銘柄も連れ高となっているようだ。

 医薬品のアカディア・ファーマ<ACAD>が大幅高。同社は、インドのアウロビンド社を含む特定の業者が、ジェネリックを製造・販売するための略式新薬承認申請を行ったことに対し、同社の「ヌプラジド」の特許を侵害したとして訴えていた裁判で、デラウェア州地裁が同社の主張を認める判決を下した。

 バイオ医薬品のトラベール・セラピューティクス<TVTX>が大幅安。同社は、腎疾患治療薬「フィルスパリ(スパルセンタン)」の申請がFDAから優先審査の指定を受けられなかったと発表。

アプライド<AMAT> 165.57(-9.18 -5.25%)
チャーター<CHTR> 427.25(+7.68 +1.83%)
ヴァージン・ギャラクティック<SPCE> 4.80(+1.45 +43.28%)
イノザイム<INZY> 3.95(+2.53 +178.17%)
ロケット・カンパニーズ<RKT> 13.24(+0.47 +3.68%)
グローバント<GLOB> 101.47(-31.37 -23.61%)
アーチャー<ACHR> 13.30(+1.11 +9.11%)
ドキシミティ<DOCS> 52.56(-5.89 -10.08%)
アカディア<ACAD> 22.26(+4.66 +26.48%)
トレビーア<TVTX> 16.80(-4.35 -20.57%)

アップル<AAPL> 211.26(-0.19 -0.09%)
マイクロソフト<MSFT> 454.27(+1.14 +0.25%)
アマゾン<AMZN> 205.59(+0.42 +0.20%)
アルファベットC<GOOG> 167.43(+2.03 +1.23%)
アルファベットA<GOOGL> 166.19(+2.23 +1.36%)
テスラ<TSLA> 349.98(+7.16 +2.09%)
エヌビディア<NVDA> 135.40(+0.57 +0.42%)
メタ<META> 640.34(-3.54 -0.55%)
AMD<AMD> 117.17(+2.18 +1.90%)
イーライリリー<LLY> 757.39(+25.60 +3.50%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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