ドル買い一服、次の材料待ちに ドル円136円台前半=ロンドン為替概況
ドル買い一服、次の材料待ちに ドル円136円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが一服している。特に欧州通貨に買い戻しの動きが入っている。ユーロドルはロンドン朝方に1.0533近辺に先週末からの安値を広げたあとは、1.0570付近へと反発。ポンドドルも1.1923近辺まで下押しされたあとは、1.1980台へと反発している。先週末は米PCEデフレータが予想を上回ったことで米利上げ長期化が警戒され、米債利回り上昇、米株下落などとともにドルが買われていた。週明けは直近の米インフレ関連指標が出そろったあとで材料難。調整の動きが主導しているもよう。株式市場では欧州株や米株先物が反発しており、為替市場ではクロス円が上昇。ユーロ円は143円台後半から144円台乗せへ、ポンド円は162円台後半から163.40付近へと高値を伸ばしている。ドル円はロンドン朝方に136.00近辺まで軟化したが、その後は136円台前半での揉み合いと、先週末からの高値水準を維持している。この日、参院での植田日銀総裁候補の所信聴取では先週末と同様に緩和継続姿勢が表明され、特段の波乱はみられなかった。
ドル円は136円台前半での取引。先週末の強い米PCEデフレータを受けたドル買いの水準を維持、136円台での取引が続いている。ロンドン朝方に136.00近辺まで売りが入ったが、大台割れを回避すると136円台前半での揉み合いに落ち着いている。欧州株や米株先物が反発しており、円売り圧力となる面も。
ユーロドルは1.05台後半での取引。ロンドン朝方に1.0533近辺まで下げ、先週末から一段と安値を広げた。しかし、その後は調整の動きが入り1.0570付近まで買い戻されている。独10年債利回りが2011年以来の高水準となっており、ユーロ買いを誘った面も指摘される。2月ユーロ圏景況感は99.7と予想101.0を下回ったが目立ったユーロ売り反応はみられなかった。ユーロ円は欧州株高もあって143.50台から144円台乗せへと買われている。対ポンドではやや売りに押されているが、足元では一服。
ポンドドルは1.19台後半での取引。ロンドン序盤に1.1920台まで下押しされたあとは、反発に転じている。高値を1.1985近辺に伸ばしている。ポンド円は162.50付近でサポートされると、163.40近辺まで上昇。ユーロポンンドは売買交錯も、0.8840付近から一時0.8810付近へと下落、ポンド買い優勢になっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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