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米PPIとブラード発言でタカ派な雰囲気が強まる=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場はドル買いが強まった。この日発表の米生産者物価指数(PPI)がFRBのタカ派姿勢を裏付ける強い内容となったことがドルをサポート。今週の重要イベントを通過して、市場では再びFRBに対するタカ派な雰囲気が広がっている。為替市場ではドル買いの反応が見られ、米国債利回りも上昇する中、6月も米利上げがあるのではとの観測も出ている。年内の利下げ期待も後退。

 終盤に入ってタカ派として知られるブラード・セントルイス連銀総裁の発言が伝わり、「3月FOMCで0.50%ポイントの利上げ支持する可能性を排除しない」と述べたことに敏感に反応している。前回のFOMCでは0.50%ポイント利上げを主張したことも明らかにした。

 きょうのドル円は上に往って来いの展開。前半は買いが強まり、一時134円台半ばまで上昇。ただ、後半は買いが続かずに133円台に戻している。ドル円については、目先は節目の135円が意識されるが、その上の136円台半ばから後半の水準にフィボナッチ38.2%戻しや200日線の水準が控えており、そこまで試しに行くか注目される。

 市場からは、ドルに対する逃避買いの需要減が米利上げ観測を相殺し、ドルは安定的に推移する可能性があるとの指摘が出ている。FRBによる追加利上げのシグナルを安全資産に対する需要減が相殺し、ドルは今四半期中はレンジ相場で推移する可能性が高いという。今四半期の米経済指標の改善は、FRBにタカ派スタンスを維持する余地をもたらし、政策金利に敏感な短期ゾーンの利回りを堅調に推移させている。しかし、米株式市場が底堅く推移するなどのリスク選好の雰囲気がドルの上昇を阻むとしている。その場合ドル円は128-136円での推移が想定されるという。

 ユーロドルは上値の重い展開が続き、一時1.06台半ばまで下げ幅を拡大する場面が見られた。1.06ドル台半ばに下値抵抗が確認されているが、その水準をブレイクすると、節目の1.05ドルを試しに行く展開も視野に入りそうな気配だ。ただ、ユーロを下支えしているECBの利上げ期待は温存されている。

 市場からは、ユーロが金利上昇の恩恵を受ける範囲は限定的になる可能性があるとの見方が出ている。ECBのタカ派発言と市場の予想が一致しており、すでにユーロの上値余地も限定的になっているという。市場は3月理事会での0.50%利上げ以降の0.25%ポイントの追加利上げまで完全に織り込んでいる。また、米国のセンチメントの好転は欧州の金利見通しをも押し上げているという。

 ラガルドECB総裁は前日に0.50%ポイントの利上げに明確にコミットしていたが、ECBは一貫して利上げに焦点を当てる必要性を確信しているとも付け加えた。

 ポンドドルも上値の重い展開が続き、1.20ドルを割り込んでいる。一時1.1965ドル付近まで下落したが、1.1940ドル付近に200日線が来ており、明日以降に試しに行くか注目される。

 英経済のファンダメンタルズの悪化により、今後数カ月間はポンドに圧力がかかる可能性があるとの見方が出ている。現在、英国はG7の中で唯一、パンデミック前の水準を回復できていない経済大国である。弱い成長に加え、そのファンダメンタルズは高インフレ、低生産性、弱い設備投資、EU離脱後の貿易摩擦、そして経常赤字によって特徴づけられているとしている。ポンドドルは1.20を下回り、更なる下落が見られるかもしれないという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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