ドルの見直し買いが続く FRB利上げ継続観測や米中緊張で=NY為替
きょうも為替市場は先週末の米雇用統計を受けたドルの見直し買いが続いている。ドル円も132円台後半まで上昇しており、21日線を上放れる動き。米雇用統計を受けて市場では、FRBの利上げ継続観測が強まっており、米国債利回りはきょうも大幅に上昇しドル円をサポートしている。
先週のパウエル議長のFOMC後の会見はタカ派色が若干後退と受け止められていたものの、強い米雇用統計を受けてFRBに対する利上げ圧力は高まるばかりだとの指摘も出ている。また、米国が中国の偵察気球を撃墜したことで両国間の緊張が高まる恐れもドルをサポートしているとの声も出ている。きょうはまた、米政府が早ければ今週にも、ロシア産アルミニウムに200%の関税を課す計画があるとの報道が流れていた。
円安の動きもドル円の上げをフォロー。日本政府が日銀の黒田総裁の後任候補として雨宮副総裁に就任を打診したと報じられた。先週は、対抗馬と目されていた中曽前副総裁がAPECの諮問委議長に就任したことで、中曽氏の芽は無くなったのではとの観測も出ていた。政府や自民党の茂木幹事長はいまのところ報道を否定しているものの、市場ではハト派と認識されている雨宮氏が最有力候補と伝わったことで、円安の反応が見られている。
USD/JPY 132.84 EUR/JPY 142.56
GBP/JPY 159.60 AUD/JPY 91.16
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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