ドル買い一服、米債利回り上昇も ドル円129円台後半=ロンドン為替概況
ドル買い一服、米債利回り上昇も ドル円129円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが一服している。米10年債利回りは3.50%付近から3.55%台まで上昇しており、前日の米GDP速報値などが予想を上回った後の流れが継続している。東京午後には米債利回りの上昇がドル買い圧力となっていた。しかし、ロンドン時間に入ってからは利回り上昇継続も、ドル売り方向に転じている。ドル円は130円台前半に上昇したあとは129円台後半へと反落。ユーロドルは1.08台後半で下げ渋り。ポンドドルは1.23台後半での揉み合いとなっている。ポンドは対ユーロで上値重く推移。ユーロ円が141円台前半で下げ止まり一時141円台半ばへと反発。一方、ポンド円は161円付近が重くなり160.50近辺まで軟化している。ただ、きょうは目立った英欧経済統計発表はなく、週末を控えた調整ムードが漂っている。このあとのNY市場では、米個人所得・支出とPCEデフレータが発表される予定。
ドル円は129円台後半での取引。ロンドン朝方に130.27レベルまで買われたが、その後は売りに転じている。130円台を割り込むと、足元では129.70付近へと反落。東京午前につけた129.50レベルの安値には届かず、レンジ相場になっている。
ユーロドルは1.08台後半での取引。東京午前に1.0900レベルまで買われたあとは売りに流れが転じた。東京午後からロンドン序盤にかけて数回下値を試したが、1.0866レベルまでの下げにとどまっている。その後は1.0890付近まで買い戻されている。こちらもレンジ相場の展開になっている。ユーロ円は東京午前に141円台後半から前半へと下落したあとは141円台前半から半ばでの保ち合い商状。141.09近辺を安値に140.50台までの値動きとなっている。対ポンドではユーロ買いが優勢。ただ、前日NY後半の下落を戻すにとどまっている。
ポンドドルは1.23台後半での取引。東京市場では1.24台から1.23台後半へと下落したが、ロンドン時間に入ると1.23台後半での揉み合いに終始している。ポンド円は上値重く推移しており、161円付近から足元では安値を160.49近辺に広げてきている。ユーロポンドは堅調。0.8770台から0.88台乗せまで買われている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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