米CPI、「スーパーコアインフレ」に注目する向きも=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は132円台半ばでの推移となっている。市場は明日の米消費者物価指数(CPI)待ちの雰囲気が強まっており、為替市場も様子見気分が強い。途中に上下動する場面が見られたが、特段の材料は見られていない。
明日の米CPIは市場のFRBに対する金利予想に影響を与える可能性があり、結果次第ではドルも大きく反応しそうだ。市場は2月FOMCで0.25%ポイントの利上げを行う可能性を見込んでいるが、明日の米CPIが弱い内容だった場合、FRBはその後の追加利上げを見送り、ドルも安値に向かう可能性があるとの指摘も出ている。
一方、強い内容なら衝撃的で、ターミナルレート(最終到達点)は5%を超え、より長くその水準に留まる必要があるという最近のFRBのレトリックを再確認させる。そのためドルを押し上げる可能性があるという。
一部は「スーパーコアインフレ」に注目する向きもいるようだ。多くの財の価格が下落する一方、サービス価格は急速に上昇していることから、投資家は複雑化するインフレ状況を把握しようとデータを深く掘り下げる可能性もある。パウエルFRB議長はエネルギーと住宅を除いたサービスインフレを重要なポイントとして挙げているが、一部の投資家はさらに踏み込んで、医療と輸送も除外したスーパーコアインフレに注目しているという。
USD/JPY 132.46 EUR/USD 1.0756 GBP/USD 1.2152
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。