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米CPIやFOMC待ちの中でドル円は一本調子の上げ=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場でドル円は一本調子の上げを続け、137円台後半に上昇した。米株式市場に買い戻しが強まったことや、午後の米10年債入札結果で米国債利回りが上昇したことも、ドル円を押し上げたようだ。また、円安の動きもフォローになっているものと思われる。

 ただ、市場は明日の米消費者物価指数(CPI)とFOMCを待っている状況に変化はない。ドル円は135円台前半に200日線、138.35円付近に21日線が来ているが、その間での推移が続いており、次の展開まちの状態。明日以降の重要イベントを受けて上下どちらに向かうか注目される。

 米CPIについて市場は、前回同様にインフレの鈍化傾向を期待しているようだ。一方、FOMCについては0.50%に利上げ幅を縮小することが有力視されている。ただ、今回のFOMCは経済予測とFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)が公表になり、市場は、FRBは来年には利上げサイクルを終了すると見ているが、ターミナルレート(最終到達点)は5%を境に見方が分かれている。4.75-5.00%と5.00-5.25%。

 また、パウエル議長の会見も行われ、来年に向けてどういうシグナルを発するか注目している。市場からは、先月発表の10月の米CPI以降、市場の金融情勢に対する見方は劇的に緩和した。しかし、FRBは今回のFOMCでそれを元に戻すとの見方も出ている。パウエル議長がタカ派な論調を選択し、現在市場が織り込んでいるよりも長期間の利上げを示唆する可能性があるという。

 ユーロに関しては木曜日にECB理事会も控えている状況。そのような中でユーロドルは底堅い推移が続いており、1.05ドル台での値動きを続けている。1.06ドルには慎重な雰囲気もうかがえるが、下値での押し目買い意欲も根強いようだ。

 市場はECBの利上げサイクルのターミナルレート(最終到達点)を3%弱で織り込んでいる。しかし一部からは、それは決して積極的とは言えないとの指摘も出ている。ユーロ圏のインフレが来年の大半で、ECBの目標である2%を上回って推移する可能性が高いことを考えると、特に積極的なものではないという。

 とはいえ、最近の欧米のインフレ指標にピークの兆しも見えられ始めていることから、インフレリスクは明らかに均衡し始めた可能性もあるという。ECBは今週の理事会で0.50%ポイントに幅を縮小して利上げを打ち出す可能性が高い。しかしECBは、声明やラガルド総裁の会見など、他の部分でタカ派姿勢を強調する可能性があり、市場にとってはリスクだという。

 ポンドドルは1.22ドル台での推移が続いている。1.23ドル台を何度か試す動きも見られているが、いまのところ慎重なようだ。ただ、200日線の上は堅持しており、リバウンド相場の流れは続いている状況。

 ただ、市場ではポンドに対するネガティブな見方が根強い。英経済の見通しが弱く、ポンドは下落する可能性があるという。冬場の気温低下がエネルギー市場にかなりの影響を及ぼし、これが英経済の悲観的な状況に拍車をかけているとしている。

 加えて、鉄道員や看護師、郵便局員、国境警備員のストライキも予定されており、状況が好転する見込みはない。そのため、英国からのネガティブなニュースの積み重ねがポンド安を正当化するという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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