ドル円は一時150円台もドル高円安続かず=ロンドン為替概況
ドル円は一時150円台もドル高円安続かず=ロンドン為替概況
ドル円はロンドン市場午前に一時150円の大台を付ける場面が見られた。1990年以来の高値圏。東京市場で149円台後半推移が続いたドル円は、米債利回りの上昇などからロンドン市間に入ってドル高が強まり、149円90銭台での推移が続いた後、150円を瞬間付けてすぐに149円60銭台まで下落。その後150円台にすぐに切り返して150円08銭まで上昇し、またすぐに149円後半へ落とすなど、相当に荒っぽい動きを見せた。150円ちょうど前後でのオプション取引に絡んだ注文が多かったとみられており、不安定な動きに寄与。
その後は再び150円が重くなると、ロンドン午後は調整が主体で149円70銭割れまで。介入警戒感などもあり、上値追いにやや慎重な姿勢が見られた。
ユーロドルは0.97台後半の推移が続いた後、ポンドドルでのポンド買いなどに0.98台を回復。ポンドドルは1.1220を挟んでの推移から、一時1.1170近くまで値を落とした後、一転してポンド買いに。英政府が会見を開くとの報道に、トラス首相が退任するとの見通しが強まり、ポンド買いが広がった。減税政策に絡んだ混乱もあって、トラス政権が続いた場合、ポンドは不安定な動きが続くのではと見られていた。ポンドドルは1,12代後半へ。その後トラス首相は実際に辞意を表明し、ポンドドルは1.13台を付けている。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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