ドル売り先行も続かず、英財政見通しや対ロ制裁など不透明感で=ロンドン為替概況

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ドル売り先行も続かず、英財政見通しや対ロ制裁など不透明感で=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル売りが先行も続かず、足元ではドル買い方向に転じている。この日も債券利回りが低下しており、英中銀の長期債一時購入措置を意識する展開で始まった。ポンドは前日の上昇の流れを受けて買いが先行。ポンドドルは一時1.12台に乗せた。欧州株や米株先物が買われ、全般にドル売りが先行。ドル円は144.20付近に下落、ユーロドルは0.9850付近に上昇した。しかし、好ムードは続かず。英政府と予算責任局(OBR)が協議したあと、英財務省は、財政計画を変更せず、OBRに経済予測作業を急ぐよう求めず、としている。OBR側も経済予測はこれまで通り独自の判断に基づくとしている。早期に予測が発表されないことに失望売りに反応がみられ、ポンドドルは1.11台割れから1.10台後半へと下落。欧州株は上げ幅を縮小、全般的にドル買いに流れが変化。ユーロドルは0.97台半ばへと反落、ドル円は144円台半ばへと反発している。ロシアのウクライナ4州の編入を受けて、EUなどが対ロ制裁を強化するとしており、リスク回避圧力が広がる面も指摘される。クロス円は総じて軟調な展開に。ユーロ円は142円付近から141円付近へ、ポンド円は162円付近から160円台割れへと下落している。この日発表された英GDP確報値は予想外に前期比プラスに上方改定された。ユーロ圏消費者物価速報は前年比+10.0%に達した。

 ドル円は144円台半ばでの取引。この日は144円台で引き続き上下動している。東京昼にかけてつけた144.77レベルを高値に、ロンドン序盤につけた144.21近辺を安値にレンジを形成。米10年債利回りは3.79%付近から3.67%台まで低下の流れもドル円の方向性は一定していない。財務省は為替介入額は2.8兆円だったと公表した。

 ユーロドルは0.97台半ばでの取引。序盤は買いが優勢となり、0.9854近辺まで買われたが、その後は流れが一変して下落に。足元では0.9750台へ下落している。ユーロ円は142円台乗せとなったあとは141円台割れへと下落。リスク警戒の動きに押されている。9月ユーロ圏消費者物価速報は前年比+10.0%と二桁台に達した。8月ユーロ圏失業率は6.6%と最低水準を維持した。いずれにも反応薄だった。

 ポンドドルは1.10台後半での取引。序盤は買いが先行、1.1234近辺まで高値を伸ばした。債券利回りの低下が引き続き安心感を与えたようだ。しかし、英政府と予算責任局との協議のあと、英政府は財政計画を変更せず、予算責任局に経済予測の作業急ぐよう求めずとしたことがポンド売りを誘った。1.10台半ばへと下げている。欧州株は上げ幅を縮小。また、ロシアがウクライナ4州の編入を行っていることに対して、西側から対ロ制裁を強めることが表明されており、リスク回避の動きにつながっている。ポンド円は序盤に162円台乗せとなった後は売りに転換、安値159.70付近へと広げている。ユーロポンドは0.87台半ばから0.88台前半で下に往って来い。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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執筆者 : MINKABU PRESS

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