【これからの見通し】週明けは材料難、水曜日の米消費者物価指数に焦点
【これからの見通し】週明けは材料難、水曜日の米消費者物価指数に焦点
8月第2週がスタートした。サマーホリデーの雰囲気もそろそろ広がってきているようだ。そのなかで、今日は主要経済指標、金融当局者の講演などの予定はなし。材料難の状況となっている。
先週末に発表された米雇用統計が予想外に強い結果となったことで、9月米FOMCでの0.75%利上げが有力となり、為替市場ではドル買いが強まった。週明けのアジア・東京市場では大きな調整の動きはみられていない。特に、日米金利差拡大シナリオに乗りやすいドル円相場は135円台前半と、先週末からの高値水準で取引されている。
今週の水曜日には米消費者物価指数の最新データが公表される。現時点での予想では前年比の伸びが8.7%と、前回6月の9.1%からは伸びが鈍化する見込み。前年比の伸びは+0.2%の予想で、6月の+1.3%からはかなりの伸び悩みとなる。ガソリン価格や中古車価格の低下の影響がみられるという。一方で、経済活動の再開でサービス価格が上昇しているほか、食品価格の上昇圧力も根強いものとみられている。
きょうは、水曜日の米消費者物価指数を控えて積極的な売買は行いにくそうだ。先週末の強烈なドル買いの後で、欧州通貨などに調整の入る可能性があるか。一方で、日米金利差拡大観測による円安圧力が入りやすいことから、ドル円に対する調整圧力は弱いか。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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