ポンドは北アイルランド議定書のニュースに動じず=NY為替
きょうの為替市場はドル買い戻しが強まる中でポンドドルも戻り売りに押されており、1.21ドル台に下落している。21日線に届かずに失速している格好となっており、チャート的には上値が重い展開に変化はなさそうだ。
きのう英下院は北アイルランドを巡ってEUと締結した通商ルールの一部廃止を可能とする「北アイルランド議定書法案」について、手続きを進めることを賛成多数で承認した。議会手続きの最初のハードルを越えた形で、今後は内容の精査に入る。
この動きにEU側は国際法違反と反発しており、英国内でもメイ前首相が「英国の地位を低下させる」と批判している。この法案が最終的に成立するかはなお不透明で、上院(貴族院)では政府が過半数を押さえておらず、多くの議員が法案に懸念を表明している。
ただ、ポンドは北アイルランド法案のニュースにほとんど反応を示していない。市場はこのシナリオをほぼ織り込んでおり、現時点で英中銀の行動には影響しないとの見方で一致している模様。
GBP/USD 1.2196 GBP/JPY 166.21 EUR/GBP 0.8636
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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