リスク警戒がやや後退、株高が円安誘う、豪ドルはしっかり=東京為替概況
リスク警戒がやや後退、株高が円安誘う、豪ドルはしっかり=東京為替概況
07日の東京市場でドル円はしっかりの展開となった。前日の海外市場で株高の動きが優勢に。オミクロン感染者の症状が比較的落ち着いたものであるとの発表から、ダウ平均が一時700ドルを超える上昇を見せる動きとなった。さらにアジア市場では中国の不動産規制緩和の報道があり、株高の動きがさらに強まる展開に。寄り付きから反発を見せた日経平均が午後には600円を超える上昇を見せる動きとなり、ドル円、クロス円を支えた。
ドル円は昨日の海外市場で113円ちょうど前後での推移から113円50銭超えまで上昇。朝方は113円40銭前後を付けるなど、少し調整の場面も下値しっかり感の強い展開が続き、仲値後にNY午後の高値を更新。午後に入ってもさらに上値を試す展開となり、一時113円70銭台まで。
リスク警戒の流れが後退し、円売りが全般に強まる中でクロス円もしっかりとなり、ユーロ円は朝の128円割れから128円30銭台まで上昇。ポンド円に至っては150円30銭台から151円台を付けるなど大きな買いが入った。
豪中銀金融政策理事会は事前見通し通り政策金利、債券買い入れ(量的緩和)の現状維持を発表。声明ではオミクロンについて、不透明感が高まるも、回復を阻むものとは見ていないと、影響が限定的な可能性が高いことを示し、豪ドル買いに。豪ドルドルは午前の0.7050ばさみでの推移から午後には0.7080台まで。リスク選好の資源国通貨買いも支えとなった。円売りが出たこともあり豪ドル円は80円を挟んでの推移から80円台半ば超えまで上値を伸ばしている。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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