PEPPが終了後は必ずしもAPP拡大である必要はないとの見解も=NY為替
ユーロドルは買い戻しが一服しているものの、1.16ドル付近は維持している。1.15ドル台に入ると買いオーダーも出るようだ。今週のユーロドルは心理的節目の1.15ドルを維持したことから、週後半になって買い戻しの機運が高まっている。きょうも戻り売りに押されているものの、リバウンドの兆候は残しているといった状況だ。
ただ、ECBが慎重姿勢を堅持していることから、ユーロに弱気な見方は多く、上値での戻り売りを推奨する向きも多い。本日の21日線は1.1630ドル付近に来ているが、その水準には慎重さも見られる。
市場は、ECBはパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)が終了した後も資産購入プロフラム(APP)の枠を拡大して柔軟性を持たせる案が有力視されている。しかし、きょうのビルドワドガロー仏中銀総裁の発言からは必ずしもそうではないようだ。同総裁はPEPP終了後に、柔軟性を持たせる手段は様々あり、必ずしもAPPである必要はないとの見解を示していた。ただ、いずれにしろ、しばらく緩和姿勢は継続の方向ではある。
EUR/USD 1.1604 EUR/JPY 132.42 EUR/GBP 0.8432
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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