ドル円は110円を割り込む 株安でロング勢が一旦見切り売り 調整の継続=NY為替概況

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 きょうのNY為替市場でドル円は売りが優勢となり、110円を割り込んだ。米株式市場がIT・ハイテク株中心に利益確定売りが強まり、ドル円も売りに押された格好。前日は、本日110.40円付近に来ている21日線を回復するかにも思われたが、上値を拒まれたことで、ロング勢の見切り売りも出ていたようだ。ストップを巻き込んで109.60円付近まで下げ幅を拡大した。今月に入ってからの調整の流れは継続している格好。100日線が109.55円付近に来ており、目先の下値メドとして意識される。

 きょうからFOMCが始まり、明日の日本時間29日3時に結果が発表される。資産購入ペース縮小に関して活発な議論が予想されるものの、米国でも感染が再拡大している中で、FRBがタカ派よりのスタンスを強調してくることはないものとみられている。一部では9月下旬のFOMCで、年末か来年初めの資産購入ペース縮小開始を打ち出してくるとの見方が有力視されている。そのような中で今回は何も変更はないものとみられているが、米国債よりも不動産担保証券(MBS)の購入縮小からの開始などが議論されるものとみられているようだ。その意味ではパウエルFRB議長の会見が注目されるが、今回もタカ派とハト派との間のバランスを取ってくるものとみられているようだ。

 ユーロドルは買い戻しが優勢となり、1.1840ドル付近まで一時買い戻された。本日の21日線が1.1825ドル付近に来ており、回復を試す動きが見られている。ただ、ECBが慎重姿勢を継続している中でユーロ買いを誘発する材料は見当たらない。

 一部からはデルタ株の感染拡大がユーロ圏の見通しに重大なリスクになっているとは限らないとの見方も出ている。経済見通しに対する潜在的な下振れリスクは、現在のECBの予想よりも緩和する可能性あるという。今後数週間にわたって、ユーロ圏の国債の利回り格差は徐々に縮小して行くという。むしろ、短期的なユーロ圏の見通しに対する主要なリスクは、リスク回避から生じる、先進国の国債利回りのボラティリティが高まることかもしれないとも指摘した。

 ポンドドルは買い戻しが加速し、1.38ドル台後半まで買い戻された。ロンドンフィキシングにかけて買いが加速。本日の21日線が1.38ドルちょうど付近に来ており、ローソク足はその水準の上を完全に回復している。明日のFOMCを受けて本格的なリバウンドの流れになるか注目される。

 前日にブリハ英中銀委員が「2022年まで刺激策を縮小すべきではない」と慎重姿勢を強調していた。今週に入って英国の感染再拡大は鈍化傾向を見せ始めているが、英中銀がハト派姿勢に再び傾いているとみられる中で、ポンドの上値は限定的になるとの見方も出ている。経済見通しの改善にもかかわらず、英中銀から現在の金融緩和策のより迅速な撤退の兆候が出ない場合、ポンド買いに対する前向きな議論はないという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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