IBMが決算受け上昇 増収期待の一方で短期的な利益圧迫への警戒も=ダウ採用銘柄
IBM<IBM>が上昇しておりダウ平均をサポートしている。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株営業利益、売上高とも予想を上回った。クラウド・コンピューティングの需要が力強く、売上高の伸びは前年比3.4%増と、この3年で最も高い伸びを示した。
今回の決算を受けてアナリストからの目標株価引き上げも相次ぎ、164ドルに引き上げたアナリストもいる。今回の決算は力強い需要環境を示している。設備投資により、クラウドとコグニティブの成長が促進されており、1桁台半ばの持続可能な収益達成への信頼感につながるという。しかし一方で、その投資が短期的には1株利益を圧迫する可能性にも言及していた。
(4-6月・第1四半期)
・1株営業利益(調整後):2.33ドル(予想:2.28ドル)
・売上高:187.5億ドル(予想:182.6億ドル)
クラウド・コグニティブ:61.0億ドル(予想:60.3億ドル)
ビジネスサービス:43.4億ドル(予想:40.6億ドル)
テクノロジーサービス:63.4億ドル(予想:62億ドル)
システム:17.2億ドル(予想:16.8億ドル)
・粗利益率(調整後):49.3%(予想:49.3%)
(通期見通し)
FCF:110-112億ドル
(NY時間09:42)
IBM<IBM> 143.19(+5.27 +3.79%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。