ドル買い優勢も前日からの調整の範疇、ドル円109円台半ば=ロンドン為替概況
ドル買い優勢も前日からの調整の範疇、ドル円109円台半ば=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買い方向への動きが優勢。ドル円は109.32レベルを安値に109.57レベルまで水準を上げた。ユーロドルは1.2193レベルの高値から1.2140台まで下押し。米10年債利回りは1.42%台から1.44%台での振幅となっており、目立った方向性は示していない。前日のECB理事会と米消費者物価指数の後の取引レンジ内にとどまっている。欧州株は堅調な推移となっているが、ユーロ円は上値重く推移。133.40近辺から133円割れまで軟化している。東京市場での上昇を消す動きに。ホルツマン・オーストリア中銀総裁がインフレ率が急速に3%を上回る可能性あれば、ECBは政策見直しが必要と述べた。独連銀月報では今年と来年の経済成長見通しが大幅に引き上げられた。いずれもに特段の反応はなかった。
ドル円は109円台半ばでの取引。ロンドン朝方に109.32レベルまで下押しされた後は買いが優勢になっている。高値を109.57レベルまで伸ばした。ただ、米10年債利回りは1.42%台から1.44%台で方向感なく振幅しており、ドル円相場の手がかりにはなっていない。欧州株や米株先物が堅調に推移しているが、クロス円は総じて下げており、円安の面もみられず。
ユーロドルは1.21台半ばでの取引。ロンドン早朝につけた1.2193レベルを高値にその後は売りに押されている。足元では安値を1.2146レベルまで広げた。ユーロ円も上値重く推移。133.40近辺の高値から132.95レベルまで下押しされた。対ポンドでも売りが優勢。ただ、前日からの値動きに調整が入る面が強く、週末を控えた動きとなっているようだ。
ポンドドルは1.41台後半での取引。東京市場で1.4185レベルの高値をつけたあとは、上昇一服となっている。ロンドン市場では1.4142レベルまでじり安の動き。ポンド円は155.20近辺で上値を抑えられると、ロンドン朝方に154.85レベルまで下押しされた。ただ、下値も堅く揉み合いに。ユーロポンドは0.86台乗せは一時的にとどまり、0.8580近辺へと軟化している。G7が開催されており、英国がホスト国となっている。米国との貿易協議への期待が広がっているもよう。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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